研究課題/領域番号 |
01570824
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
松村 浩 関西医科大学, 脳神経科学, 教授 (50077575)
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研究分担者 |
川上 勝弘 関西医科大学, 脳神経外科, 助手 (40186060)
河本 圭司 関西医科大学, 脳神経外科, 講師 (70077741)
稲垣 隆介 関西医科大学, 医学部, 助手 (10213109)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | brain tumor / oncogene / cーmyc / DNA content / DNA ploidy / flow cytomotry / flow cytometny / DNAーIudex / DNAーaneuploidy / GFAP / C-MYC / flow cytometry / DNA-Index / DNA-Aneuploidy |
研究概要 |
本研究の成果は、平成1年、平成2年の間に14の論文と1つの書籍、27の学会に発表され、本研究課題と研究成果として評価できると考えられた。 1)フロ-サイトメトリ-による脳腫瘍のcell kinetics 種々の脳腫瘍の生物学的特性を研究する上で、フロ-サイトメトリ-は有効な方法となってきた。脳腫瘍の培養細胞についても特徴がみられた。すなわち、悪性腫瘍であっても必ずしも培養では増殖力が高くなく、良性でも髄膜腫では増殖指数が高く、培養しやすいことが判明した。DNAーploidyについては、新しい分類を提案し、推性度と関連があることも判明した。 2)フロ-サイトメトリ-による抗癌剤の作用機序 我々は、DNA/BrdU二重染色を用いて抗癌剤の作用機序についても研究した。この方法により、シスプラチン、カルボプラチンの作用機序が判明した。 3)フロ-サイトメトリ-を用いた脳腫瘍患者の免疫能およびNK細胞による抗腫瘍送果 フロ-サイトメトリ-を用いて、脳腫瘍患者のT細胞サブセットにより患者免疫能が把握でき、リンパ球よりNK細胞を無菌的に分取し、in vitroで抗腫瘍効果がみられ、臨床的で応用できることが期待される。 4)脳腫瘍における癌遺伝子の発現 in vitroで脳腫瘍株化細胞を用いて、cーmyc癌遺伝子の発現を免疫染色およびフロ-サイトメトリ-により確認することができた。次に、種々の脳腫瘍の手術材料を培養し、cーmyc陽性細胞を測定することができた。さらに、本法がgliomaの悪性度と相関することも判明し、臨床的意義のあることも新しい知見として得られた。
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