研究課題/領域番号 |
01570848
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
松野 昂士 北里大学, 医学部, 助教授 (80104537)
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研究分担者 |
桜井 清子 北里大学, 医学部, 講師 (60050506)
小石 真純 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (70084423)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ヒドロキシアパタイト / 焼結体 / 多孔質焼結体 / 破壊靭性 / 人工骨 / 破壊靭性値 / CTスキャナ / 均質性評価 / 球晶 |
研究概要 |
1.硝酸カルシウム四水和物とリン酸水素二アンモニウムから半回分式均一系反応によって微細な棒状のヒドロキシアパタイト結晶と球状のヒドロキシアパタイト粒子を調製した。この球状ヒドロキシアパタイト粒子は反応系内に1×10^<-3>mol/lの濃度のクエン酸ナトリウムを共存させることによって得られた。 2.寒天ゲル中での球晶状ヒドロコシアパタイトの合成および粒度制御に関する検討を行った。ゲル内に少量の添加物を共存させるとヒドロキシアパタイトあるいは非晶質リン酸カルシウムが球形に近い形で生成することを明らかにした。詳細については検討中である。 3.加熱によって生じるヒドロキシアパタイトの他化合物への変化についても検討を行った。ヒドロキシアパタイトのCa/Pモル比が理論値の1.67に近い場合は1000〜1200℃に3時間加熱しても変化は起こらなかった。Ca/Pモル比の値が小さい場合はβーリン酸カルシウムに変化した。 4.仮焼によるヒドロキシアパタイト粒子の粒度変化についても興味深い新しい知見を得た。仮焼温度が低下するにつれて粒度分布の幅が小さくなった。 5.ヒドロキシアパタイトの加圧形成体と焼結体について内部の均質性をX線CTスキャナを使用して検討した。加圧形成体より焼結体の方がいくらか不均質であった。 6.マイクロストラクチャ-の異なるヒドロキシアパタイトを加圧成形,焼結して,相対密度が49.4〜85.5%の焼結体を得た。これらの焼結体の破壊靭性をSEVNB法によっと測定し0.13〜0.76MPam^<1/2>の値を得た。相対密度の増大にともなって破壊靭性も直線的に増大することを明らかにした。
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