研究課題/領域番号 |
01570856
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
円山 啓司 秋田大学, 医学部, 講師 (80125707)
|
研究分担者 |
真崎 容子 秋田大学, 医学部, 助手 (30125744)
光畑 裕正 自治医科大学, 麻酔科, 講師 (70108934)
堀口 剛 秋田大学, 医学部, 助手 (70221570)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 肺血管内マクロファ-ジ / トロンボキサン / プロタミン / ヘパリン・プロタミン複合体 / 山羊 / 家兎 / 肺血管内マクロフィ-ジ / 肺高血圧 |
研究概要 |
今年度はヘパリンープロタミン複合体の局在、肺血管内マクロファ-ジ(PIM)との関連性を組織学的に検討した。ヘパリンープロタミン複合体にFITCをラベルして肝、肺、脾での局在についての検討した。残念ながら蛍光顕微鏡で観察することはできなかった。その理由はヘパリンープロタミン複合体を大量に作ることは技術的に困難であり、そのため観察に十分なFITCをラベルすることができなかったためと考える。今後局在を調べるためには他の方法を考える必要がある。 ヘパリンープロタミン複合体をPIMが貪食もしくは接触することにより、PIMがトロンボキサンを放出するという我々の考えを裏ずけるために、ヘパリンープロタミン複合体とPIMを試験管内でインキュベ-トし、トロンボキサンを測定した。インキュベ-ト後トロンボキサンの増加は見られなかった。トロンボキサンが増加しなかった理由として、PIMを取り出し、インキュベ-トするまでの操作中の種々の刺激でPIMは活性化され、トロンボキサンを放出していたために、ヘパリンープロタミン複合体を加えてもトロンボキサンが高値を示さなかったものと推測している。このようにPIMとヘパリンープロタミン複合体との関係を試験管内で確かめること困難であった。そこで我々は肺潅流実験を行なうことにした。肺潅流実験ではヘパリンープロタミン複合体投与後一過性の肺高血圧と気道内圧の上昇が見られ、これらの反応は肝ではなく肺でおこることが確かめられた。今後この実験系で潅流液を変えることで、種々の実験が可能であり、さらに新しい知見がこの実験系から得られるものと期待している。
|