研究課題/領域番号 |
01570857
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
木谷 泰治 群馬大学, 医学部, 助教授 (20008270)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 脳蘇生法 / オピオイド / オ-トラジオグラフィ- / 脳代謝 |
研究概要 |
麻酔中や急性心停止蘇生後の脳障害治療上の問題点の遅発性脳障害発生機序として、脳虚血後の脳細胞のエネルギ-代謝と神経伝達物質モジュレ-タとして注目されている神経ペプチドの役割について検討した。実際は、小泉等の開発したラットの血流再関可能な脳梗塞モデルを使用した。イソフレン麻酔下に改良したナイロン系による栓子を左大頸動脈より中大脳動脈起始部に挿入し、再開可能脳梗塞モデルを作成した。実験モデルは、15分虚血で行い対照モデルの病理学的標本による脳局所変化を確認した。標本作成には今回購入したクリオスタット(ピアス新型)を使用した。結果は、脳梗塞成功例は全例に光顕的虚血巣を確認し、生存例は片麻痺を確認した。同様モデルを使用して、更にオピオイドアンタゴニスト投与による影響を検討すべくαリセプタ-アンタゴニストを入取し、虚血後すぐに投与したもの、虚血前に投与したものについて検討中である。現在までの検討は、局所的神経脱落の比較(光顕的組織標本の検索)及び、^<14>C核種を使用したオ-トラジオグラムによる脳機能変化の比較を施行し、遅発性脳血管攣縮の程度を追及した。オ-トラジオグラム標本の作成に、やはりクリオスタットを使用した。今後、実験モデル作成の安定化を計り、蘇生急性期における虚血性脳浮腫や脳梗塞部位における、高圧酸素療法(HBO)の効果を検討すべく、動物用高圧酸素チャンバ(チャンバ-3.0ATA60分治療)を準備中である。同時に臨床では、疼痛疾患患者におけるポジトロンエミッショントモグラフィ-(PET)を使用して、^<18>Fグルコ-ス核種の脳代謝を測定し、脳代謝に対する、オピオイドの影響を比較検討している。
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