研究課題/領域番号 |
01570874
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
侘美 好昭 愛知医科大学, 医学部, 教授 (50065538)
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研究分担者 |
岩田 健 愛知医科大学, 医学部, 助手 (50148318)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | リンパ還流 / 輸液 / 循環血液量 / 血管外水分量 / フルオレスセン・インチアネ-ト / リンパ / FITC / 低蛋白血症 / リンパ動態 |
研究概要 |
1)本研究を始める前に、Fluorescein Isothiocyanate(FITC)にて標識した赤血球を投与し、Flowcytemeterにて標識血球の混入率から循環した赤血球を投与し、Flowcytemeterにて標識血球の混入率から循環血液量の測定方法を開発した。FITCによる赤血球の標識条件は種々の検討の結果、反応液pH=7.2、反応温度=37℃、FITC濃度=0.1mg/ml、反応時間=30minとした。この方法で測定した雑種成犬18頭の循環血液量は76.8±9.2ml/Kg(mean±SDで従来報告された値とよく一致した。 2)実験対照は雑種成犬。右リンパ本管を静脈角の内外両側で結紮し静脈との吻合を遮断し、左リンパ本管は静脈角部で胸管を残して全て結紮した。次にカテ-テル胸管の尾側に向って挿入した。イヌをヘパリン化してリンパの凝固を予防し、採取したリンパの量と蛋白濃度測定後静脈内に返還した。 3)イヌを3群に分け、対照群では10ml/kg/hr、実験群Iでは30ml/kg/hrの乳酸加リンゲル液を、実験群IIではデキストラン70液を10ml/kg/hrをポンプにて定速静注した。 4)3時間経過後、実験群Iは対照群に対し、循環血液量と尿量、リンパ流量、血管外水分貯留量の有意な増加と、血漿およびリンパ内蛋白濃度の有意な減少を示した。リンパ流量を血管外水分貯留量とリンパ流量の和で除した再循環率は、対照群で約44%、実験群では21%から31%に経時的に増加した。実験群IIでは循環血液血とリンパ流量の有意な増加と血管外水分量の減少がみられた。この群のリンパ内蛋白濃度は血漿のそれより大となったが、リンパ流量の増加は3群中最大であった。 結論:血管外水分量の増加はリンパを介するturnoverを増加させて代償されるが、組織間質液内の蛋白濃度(リンパ蛋白濃度に比例)の増大はリンパによる間質液の回収を悪化させなかった。浮腫発生時といえども、膠質液の投与は禁忌ではない。
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