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ヒト膀胱癌関連T抗原、Tn抗原特異的バイオミサイル療法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570881
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関新潟大学

研究代表者

西山 勉  新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (70208239)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードtargeting therapy / T抗原 / Tn抗原 / 膀胱癌 / PNA-ricinA / in vitro
研究概要

我々は膀胱癌のtargeting therapyの基礎的研究として、T抗原に特異的に結合するPNAに、それ自体ではほとんど毒性を示さないが細胞内に取り込まれると強い細胞毒性を示すricinAを結合させ、このPNA-ricinAがT抗原をもつヒト膀胱癌培養細胞株(KU-1,T24)に与える細胞傷害性をin vitroで検索した。PNA-ricinAのKU-1,T24細胞に対する細胞傷害性は細胞の蛋白合成抑制効果で判定した。細胞の蛋白合成抑制効果はleucineを含まないRPMI1640にKU-1細胞を10^5/mlの濃度に浮遊し、96穴のマイクロプレ-トにその浮遊液を200μlずつ入れ、一晩おき、その後、各濃度に希釈したPNA-ricinA、PNA、ricinA、ricin等を加え、さらに一晩おき、^3H-leucineを加え、6時間後にcell harvesterで細胞を各ウェル毎にガラス繊維漉紙上に回収した。回収した各ウェル毎の細胞の^3H-leucineの取り込み量はシンチレ-ションカウンタ-で測定した。対照群はPNA-ricinA、PNA、ricinA、ricin等のかわりにPBSを加えたものを用いた。結果は対照群のトリチュ-ム取り込み量を100とした比であらわした。KU-1,T24細胞ではPNAを加えた群とricinAを加えた群は対照群に比し各濃度でも細胞傷害性を示さないが、PNA-ricinAを加えた群は対照群に比し、^3H-leucineの細胞内への取り込みの抑制が濃度依存性に認められた。以上の結果はPNA-ricinAが膀胱癌のtargeting therapyへ応用できる可能性のあることを示している。表在性膀胱癌の治療法として現在行われている非特異的細胞傷害性を示す抗癌剤などの膀胱内注入療法と異なり、悪性度の高い癌細胞を特異的に傷害するこの方法は将来taregeting therapyとしての膀胱内注入療法への応用が期待される。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsutomu Nishiyama et al: "Characterization of Peanut Agglutinin Linked to RicinA Chain:Potential Therapeutic Agent for Human Bladder Cancer." J.Urol.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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