研究課題/領域番号 |
01570910
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
鈴木 盛一 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 室長 (00111386)
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研究分担者 |
剣持 敬 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 研究員 (50215133)
林 良輔 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 室長 (00173047)
雨宮 浩 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 部長 (80009563)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 異種移植 / 腎移植 / 心移植 / デオキシスパ-ガリン / 免疫無反応状態 / 拒絶反応 |
研究概要 |
新しい免疫抑制15ーdeoxyspergualin(DSG)を用い、異種腎移植に於ける拒絶反応の予防を検討した。まず、小動物に於ける実験では、ドナ-としてハムスタ-、レシピエントとしてACIラットを用いた。ドナ-の腎は左腎を用い、大動脈・下大静脈を付着した状態で腎動・静脈を摘出した。大動・静脈とも中枢側は結紮し、末梢側をレシピエントの大動・静脈に端側吻合した。ドナ-の尿管は膀胱壁をパッチ状に付けて摘出し、これをレシピエントの膀胱に吻合した。又、レシピエントの両側腎は摘出した。対照の免疫抑制剤非投与群の生存日数は3.3±0.5日(n=6)、DSG5mg/kg連日投与群では6.0±2.0日、10mg/kg連日投与群では平均9.0±6.3日(n=5)であった。10mg/kg投与群で、著しい生着延長が認められたが、3日目、5日目で死亡する例もあり、DSGの毒性が考えられた。そこで、中動物(ウサギ・ネコ間)の腎移植実験では、DSG5mg/kgを投与量とし、皮下に注射した。移植に際し、血管吻合は小動物に於ける場合と全く同様に行ったが、尿管吻合はドナ-腎の尿管を直接レシピエントの膀胱に吻合した。尚、ドナ-としてウサギを用い、その腎をネコの腹腔内に移植した。対照群の生存日数は3、4、4、5日、DSG投与群の生存日数は4、4、4、5日と両者の間に有意差は得られなかった。 一方、ドナ-抗原をレシピエントに免疫することにより、特異的なリンパ球クロ-ンを拡張させ、これをDSGで障害し、免疫無反応状態を誘導する試みとして、ラット同種心移植で検討した。移植の-21日、-7日目にドナ-脾細胞を投与し、DSGは-7〜-3まで5日間投与した。移植後は、免疫抑制剤を全く投与せず、移植心生着をみた。60%に免疫無反応状態が誘導されたことが明らかとなった。現在、この方法を小動物の異種移植に応用し、長期生着の試みを行っており、更に今後は中・大動物への応用を考えている。
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