研究課題/領域番号 |
01570929
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐治 文隆 大阪大学, 医学部, 講師 (90093418)
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研究分担者 |
鮫島 義弘 大阪大学, 医学部, 助手
大橋 一友 大阪大学, 医学部, 助手 (30203897)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 抗精子抗体 / 不妊 / Capacitalion / 酵素抗体法 / 精子不動化試験 / モノクロ-ナル抗体 / 先体反応 / capacitation |
研究概要 |
(1)不妊外来受診患者684名について抗精子抗体スクリ-ニングを(1)精子凝集試験(2)精子不動化試験(3)酵素免疫測定法(4)イムノビ-ズテスト(5)混合免疫グロブリン反応の5種類の抗精子抗体測定法を用いて行った。その結果抗精子抗体保有者71名を選別し得た。 (2)ヒト型モノクロ-ナル抗体作成の予備実験として、capacitation前後のヒト精子でBalb/cマウスを免疫し、抗精子マウスモノクロ-ナル抗体10種を得た。 (3)得られた抗精子マウスモノクロ-ナル抗体でヒト精子を処理し、透明体除去ハムスタ-卵への精子貫通試験を行ったところ、いずれも貫通阻害を示した。 (4)血中抗精子抗体スクリ-ニングを目的として開発された2種の酵素免疫測定キット〔Syn^<elisa>(Elias社)及びSperm AntibodyEIA(Biotec社)〕を未婚婦人50例、不妊婦人76例について検討した。Syn^<elisa>は未婚婦人に比し不妊婦人において有意に高い陽性率を示したが、精子不動化抗体との交叉性は認められなかった。一方Sperm Antibody EIA は測定値に安定性がなく、その有用性が否定された。 (5)先体反応を起こした精子と特異的に結合するモノクロ-ナル抗体MII61をラテックスビ-ズに結合させ、MII61結子ビ-ズを用いて不妊男性の精子先体反応を観察した。正常男性では全例ビ-ズの凝集がみられたが、不妊男性では約1/3に凝集不良や凝集時間の遅延がみられた。本法は従来より精子機能検査検査として行われているハムスタ-テストとしても相関がみられた。 (6)体外受精・胚移植を行った症例において、精子機能をMII61結合ビ-ズで判定したところ、凝集不良例では卵割率の低下がみられた。
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