研究課題/領域番号 |
01570979
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
千原 悦夫 京都大学, 医学部, 講師 (20111958)
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研究分担者 |
澤田 惇 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (10040247)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 軸索輸送 / アセチルコリンエステラ-ゼ / 緑内障 / 視神経萎縮 |
研究概要 |
今年度の研究は基礎領域のものと臨床領域のものに分かれるが、基礎領域のものではmdxマウスにおけるアセチルコリンエステラ-ゼの軸索輸送に関するものが印刷物として発行された。臨床領域では緑内障に関するものが成果をあげたのでその概要について報告する。緑内障性視神経萎縮に関与する因子としては血管障害と機械的な神経線維の障害があると考えられているが近年の実験病理学的な研究の成果によると、少なくとも猿においては機械的障害が重要であることが分かっている。もし機械的障害が因子であれば、臨床的に視神経の形が異なることによって神経障害の様子が影響を受けるかもしれない。このような前提にたってわれわれは緑内障の患者を変形の強い近視群とそうでない正視群に分け、その網膜神経線維層欠損の様態について調べた。正視群においてはAiraksinenの分類における第2と7sectorにおいて瀰慢性の視神経線維層欠損が起こる傾向があり、また上下の障害は均等である傾向があるが、近視群では異所性の視神経線維層欠損の頻度が高く、また上下の不均衡がしばしば見られる。したがって、近視群における変形した視神経はその眼における神経線維の易障害性に影響を与えることが明らかとなった。この臨床的研究の成果は米国の一流雑誌であるAMA Archives of Ophthalmologyに掲載されることが決まり、近日印刷される予定となっている。
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