研究課題/領域番号 |
01570991
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
仙波 輝彦 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (60038693)
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研究分担者 |
中間 孝子 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (60128444)
田畑 正志 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40145503)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 切歯 / 石灰化 / コラ-ゲン / 歯髄 / 血管 / 透過型電顕 / 走査型電顕 / 象牙芽細胞 / アパタイト結晶 / コラ-げン線維 / 骨様象牙質 / 基質小胞 / コラ-ゲン線維 / アルカリフォスファタ-ゼ / 象牙質 / 毛細血管 |
研究概要 |
1.組織化学による石灰化の研究:1)骨様象牙質には8種の小胞がみられ、直径0、3μmを境にして、これより小型の小胞内にはアパタイト様結晶が出現する。2)石灰化部位を脱灰して組織化学的検索をした結果、石灰化初期にはアルカリ性フォスファタ-ゼ活性がみられることから、リン酸イオン供給が行われているのだろうと推測された。3)従来、非コラ-ゲン性石灰化と考えられていた部位をよく調べると、コラ-ゲン性石灰化過程に続いて、コラ-ゲン線維の解離が行われていることが分かった。これによりコラ-ゲンの吸収により有機質に乏しい硬組織に改変されてゆく過程が明らかとなった。 2.透過型電顕で観察された切歯切縁部の毛細血管:1)70〜80μmの高さをもつ象牙芽細胞の部位では毛細血管網の血管はほとんどが有窓型であった。2)30μm高の象牙芽細胞の部位において、毛細血管網の内皮はしだいに窓を消失する。3)切縁端の歯髄は石灰化することなく終わり、口腔内に開く。このあたりに好中球が著しく多くみられ、露髓部からの細菌感染に備えているらしい。 3.走査電顕で観察された切歯歯髓血管:1)幹動脈の平滑脈の平滑筋は2層以上存在し、平滑な外表面のものと、凹凸の著しいネジのような表面を示すものとがあった。2)毛細血管の周細胞は数本の短い突起を有し、末端は枝別れして内皮に付着していた。3)細静脈の周細胞は血管の長軸方向にかなり長い一次突起を伸ばし、そこから多数の二次突起を血管の輪状方向に派出していた。4)幹静脈の周細胞はクモ型を呈し、突起を四方に伸ばし、全体として疎な網目を作り静脈を包んでいる。
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