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脾臓内移植マウス歯髄細胞の分化と石灰化形成について

研究課題

研究課題/領域番号 01570993
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

石関 清人  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (50057775)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード歯髄細胞 / 脾臓内移植 / 象牙芽細胞 / 骨様象牙質 / 歯胚
研究概要

新生仔マウスの臼歯歯胚から分離した歯髄細胞を1週間同系マウスの脾臓内に移植し,これらの硬組織形成能を電顕及び組織化学的(アルカリホスファタ-ゼ活性)に検索した。歯髄細胞はトリプシン処理により,エナメル器を機械的に除去した後,メンブランフィルタ-上を転がし,象牙芽細胞層を含まない細胞集団として得られた。
移植後3日では、歯髄細胞の大半が大型の紡錘形細胞に替わり,周りは多くのコラ-ゲン線維によって囲まれていた。移植日数の増加に伴って,これらの細胞にはGolgi-ER系がよく発達し、細胞外質にはコラ-ゲン性の石灰化が開始された。移植後7日では、不規則で、細管構造のない骨様象牙質が形成された。これらの基質内には多くの細胞が散在性に取りこまれ,その周辺には高円柱状の象牙芽様細胞が規則正しく配列していた。細胞遠心端には細胞質突起が形成されているが,それらが骨様象牙質中に進入することはなかった。硬組織内には不規則な形態を示す細胞が取り込まれていたが,これらは基本的には象牙芽細胞と同様の構造を示していた。アルカリホスファタ-ゼ活性は硬組織に接する象牙芽様細胞の細胞膜に強い活性が認められたが,散在する歯髄細胞や,基質中に完全に包埋された細胞には活性は認められなかった。これらの観察から、歯髄細胞は象牙芽細胞からの連続的な分化・誘導指令がなくてもosteo-dentin様の硬組織形成能を発現することが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kiyoto Ishizeki: "Calcification capacity of dental papilla mesenchymal cells transplanted in the isogenic mouse spleen" The Anatomical Record. 226(2).

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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