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唾液腺ミュ-タントマウスに見られる形質発現調節異常の解析

研究課題

研究課題/領域番号 01571007
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関徳島大学

研究代表者

林 良夫  徳島大学, 歯学部, 教授 (00127854)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード唾液腺 / レクチン / 糖鎖構造 / マウス / ミュ-タント
研究概要

近交系NFS/Nマウスの舌下腺腺房細胞に著明な粘液産生細胞への分化抑制の見られるミュ-タントを見いだし(Am.J.Pathol.132,1988:187-191)、唾液腺分泌制御機構の新たな視点からの解明を試みてきた。本年度は、レクチン組織化学を用いた免疫組織化学および電子顕微鏡的方法により胎生期から成熟期に至る経時的変化につき詳細な解析を加えた。胎生期舌下腺の電顕的観察より、胎生17.5日、18.5日のミュ-タントマウスでは未熟腺房細胞の胞体内には未発達なr-ERが目立つのみで明かな分泌顆粒の形成は生後3日目で初めて見られたのに対し、コントロ-ル(+/+)マウスに於いては胎生18日から腺房構成細胞内には豊富なゴルジ装置、よく発達したr-ERが認められ、胎生19日に既に粘液性分泌顆粒の形成がみられた。免疫ペルオキシダ-ゼ法によるレクチン組織化学的観察(DBA,PNA,SBA,UEA-1,WBA)により、検索した5種類のレクチンのうちPNAでのみコントロ-ルとの間に顕著な免疫反応性の差異が認められた。即ち、ミュ-タントマウスでは生下時より生後8週まで舌下腺腺房細胞にはPNA反応陽性細胞が散在性に認められたのに対し、生後12週以降およびコントロ-ルマウスにおいてPNA陽性腺房細胞の存在は認められなかった。また、他の近交系マウス(C3H/He,BDFI)舌下腺においてもPNA陽性腺房細胞はみられなかった。ピ-ナツレクチンPNAは糖鎖末端のbeta-galactoseに親和性を示すことが知られており、正常舌下腺腺房細胞には出現しないPNAがミュ-タントマウスに認められたことから糖鎖構造の異常が本ミュ-タントマウスにおける腺房細胞の分化異常に重要な関連性をもつことが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 林良夫、児島昭徳: "NFS/N突然変異マウスにおける胎児舌下腺の超微構造" 日本病理学会会誌. 78. 223 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 児島昭徳、井沢峰子、林良夫: "舌下腺ミュ-タント(粘液線への分化抑制)、NFS/N-sld/sldマウスについて" 日本疾患モデル動物研究会記録. 5. 89 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hayashi,H.Deguchi,A.Nakahata: "Fine structural study of the developing sublingual glands in NFS/N-sld/sld mice" Anatomical Record. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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