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非ステロイド性抗炎症薬による歯槽骨吸収抑作用に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01571010
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大谷 啓一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (10126211)

研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード非ステロイド性抗炎症薬 / サリチル酸 / アスピリン / 骨吸収 / プロスタグランジン / 上皮成長因子(EGF) / ブラジキニン / 破骨細胞 / マウス / calvaria
研究概要

前年度に続いてサリチル酸系薬物の骨吸収におよぼす作用を更に詳細に検索した。ddyマウス生後6ー7日令よりcalvariaを取り出して、24時間のprecultureの後、培地(0.1% Albumin or 10%FCSを含むBGJb)を交換し、プロスタグランジン産生と骨吸収を高める目的で、上皮成長因子(EGF)、PTH、PGE_2、bradykininを加えた。実験群のcalvariaには、NaーsalicylateあるいはAspirinーDLーlysine塩を0.01ー1.0mMの濃度で加えて72時間培養を行い、培地中のCaを計測して骨吸収の指標とした。EGF、bradykininにより昂進する骨吸収を、両薬物は用量依存的に抑制し、その作用は用量依存的であった。また、サリチル酸の異性体であるmー、pー benzoic acidにより骨吸収阻害作用は起こらないことから、骨吸収阻害作用にもサリチル酸系薬物の抗炎症作用と同じ構造活性相関が存在することが明らかとなった。EGF,bradykininともに骨吸収の昂進と伴にPGE_2の産生を増加するが、この増加も両薬物により抑制された。しかし、これら薬物はPTH、PGE_2による骨吸収を抑制する作用を示すことから、PGE_2産生への阻害作用単独で、これら薬物の骨吸収抑制メカニズムを説明することは出来ない。形態学的検索により、これら薬物は破骨細胞に空胞化や、核濃縮などの変性像をもたらし、細胞数が減少することから、これら薬物の破骨細胞への直接的な作用による骨吸収機能の減少が、PGE_2産生抑制作用による破骨細胞の分化、誘導過程への抑制作用と伴に骨吸収阻害効果に関与していると考えられた。

報告書

(2件)
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Keiichi Ohya: "Changes of calcium regulating faactors in the a^^`nimal model of bone resorption" Japanese Journal of Pharmacology. 52(Suppl). 30 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Keiichi Ohya: "Effect of monensin,ammonia and Chloroguine on bone nesorption of cultured mouse calvania" Journal of Bone and Mineral Metabolism. 8. 47 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Keiichi Ohya: "Inhibition by salicylates of bone resonption and prostaglandin production in mouse calvaria in culture" 口腔組織培養. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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