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硬組織形成に対するビタミンAの作用

研究課題

研究課題/領域番号 01571035
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

松本 昌世  愛知学院大学, 薬理学, 教授 (70064780)

研究分担者 戸苅 彰史  愛知学院大学, 薬理学, 助教授 (80126325)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードビタミンA / レチノイン酸 / 石灰化 / 骨 / 歯 / 器官培養 / 骨芽細胞 / 歯胚
研究概要

マウス頭頂骨および臼歯の器官培養系およびマウス頭頂骨由来の骨芽細胞株であるMC_3T_3E_1細胞の培養系を用いて,ビタミンAの硬組織に対する効果を検討した。頭頂骨の器官培養において、レチノイン酸(1μM)は骨吸収を促進するのみならず骨形成を著明に抑制し、アルカリホスファタ-ゼ活性およびコラ-ゲン合成の抑制を示した。これらの結果は、生後0日令の頭頂骨を用いた際に観察されたが、生後7日令および14日令のマウスより得た頭頂骨におけるレチノイン酸の反応は異なっていた。14日令の頭頂骨においては、骨吸収の促進作用(Nーacetyl β-glucosaminidaseの培養益への遊離促進)は認められたが、アルカリホスフアタ-ゼ活性の抑制は認められなかった。7日令の頭頂骨においては、弱いアルカリホスファタ-ゼ活性の抑制作用が認められた。この結果は、レチノイン酸の骨芽細胞に対する抑制作用にその細胞の骨組織の成熟度および内部環境の変化が影響している可能性を示している。石灰化能を有しているMC_3T_3E_1細胞を10%血清およびβ-glycerophosphate(5mM)で培養した際、その細胞がsubconfluent,confluent,multi-layerおよび石灰化した状態のいずれの場合も、レチノイン酸(1μM)はそのアルカリホスファタ-ゼ活性を抑制した。この結果はレチノイン酸が石灰化能を有している骨芽細胞に対し抑制作用を有していることを示している。17日令マウス胎児より取り出した下顎第一臼歯の歯胚培養の結果は、歯胚の発育段階でレチノイン酸に対する感受性が変化し、それに伴って石灰化も影響を受けていることを示している。即ち、レチノイン酸による歯胚の石灰化抑制は、基底膜が形成されている時期にレチノイン酸を適用した際に認められた。この時期以外では、レチノイン酸の作用は認められなかった。このことより、レチノイン酸は基底膜形成を障害することにより石灰化を抑制したと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Kondo,A.Togari and S.Matsumoto: "Organ culture study of effects of retinoic acid,chlorpromazine and HEBP on mouse toolh germ development" 37th Annual Meeting,Japanese Association for dental Research Program and Abstracts of Papers(1989),53.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] A.Togari,M.Arai,M.Konde,and S.Matsumoto: "Inhibitory effect of retionic acid on osteoblastic activity" The Japanese Journal of Pharmacology 52.(1990),303p.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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