研究課題/領域番号 |
01571038
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安倍 敏 (安部 敏) (1990-1991) 東北大学, 歯学部, 助手 (10222647)
涌井 オ-ロラ (1989) 東北大学, 歯学部, 助手 (40133996)
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研究分担者 |
小松 正志 東北大学, 歯学部, 助教授 (10005069)
奥田 礼一 東北大学, 歯学部, 教授 (80005024)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 印象材 / 模型材 / AIDS / ATL / B型肝炎 / グルタ-ルアルデヒド / ポビドンヨ-ド / エタノ-ル / アルコ-ル / 表面あらさ |
研究概要 |
昨年度までに、模型の表面あらさ、表面硬さ、膨縮変化量を測定し、印象を各種消毒液に浸漬しても十分に臨床応用可能であることを確認した。 本年度は、印象を各種消毒液に浸漬して得られた模型上で製作した鋳造修復物の適合精度を検討するために、次の方法で実験を行った。 窩洞形成された右側上顎第二小臼歯1級窩洞形成歯、および左側上顎第一大臼歯MOの2級窩洞形成歯を、シリコ-ン印象材(Tosicon InjectionとColtoflax、Hydrophilic Exaflex Injection TypeとPutty Typeの組み合わせによる二回印象法)、寒天ーアルジネ-ト印象材(Dentloid PinkとGC AromaFine Dust Free Normal Setの連合印象)で印象採得を行なった。印象は2%グルタ-ルアルデヒド液、10%ポビドンヨ-ド液、70%エタノ-ル液に30分間浸漬し、模型を作成した。〓型はブル-インレ-ワックス(GC)を用い、加圧成形法で行い、CRISTOBA LITE MICRO(GC)を用いて埋没した。吸引加圧鋳造機CASPACで、Kメタルを用いて鋳造した。合着にはリン酸亜鉛セメントElite Cement100(GC)を使用した。次に、メラミン歯を近遠心的に半裁し、断面を万能投影機、および光電式マイクロメ-タ-を用いて各部セメント層の厚さを測定した。 〈結果〉 1、TosiconとColtoflax、およびDentloid PinkとGC Aroma Fine Dust Free Normal Setを3種の消毒液で処理した場合、消毒をしなかったコントロ-ルと比較して、1級および2級インレ-におおいて、セメント層の厚さが有意に大きく計測された部位はなかった。 2、Hydrophilic Exaflexを、ポビドンヨ-ド液、グルタ-ルアルデヒド液で消毒した場合、1級インレ-においてはコントロ-ルと比較して、セメント層の厚さが有意に大きく計測された部位はなかった。 3、Hydrophilic Exaflexを、アルコ-ル消毒した場合、コントロ-ルと比較して、1級インレ-においては、セメント層の厚さが有意に大きく計測された部位を認めた。 4、Hydrophilic Exaflexを、3種の消毒液で処理した場合、コントロ-ルと比較して、2級インレ-においては、セメント層の厚さが有意に大きくなる部位があった。 5、印象を消毒液に浸漬して作成した1級および2級インレ-体は優れた適合精度を示し、十分に臨床応用可能であることを判定された。
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