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新生児期にCapsaicinを投与したラットの三叉神経感覚系の変化

研究課題

研究課題/領域番号 01571068
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

小林 仁一  九州大学, 歯学部, 助手 (70136498)

研究分担者 寺田 善博  九州大学, 歯学部, 教授 (30038898)
研究期間 (年度) 1989 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード痛覚 / C線維 / カプサイシン / 三叉神経 / カルシウムチャネル(Ca^<2+>チャネル) / カドミウムイオン(Cd^<2+>) / 複合活動電位 / オメガコノトキシン / カドミウムイオン(Cd^<++>) / テトロドトキシン(TTX) / カルシウムチャネル(Ca^<++>チャンネル) / C繊維 / Ca^<++>ブロッカ- / Cd^<++> / ラット
研究概要

成熱ラットをペントバルビタ-ルとケタミンによる麻酔下で、三叉神経節(TG)と眼窩下神経(ION)を露出させる。次に人工呼吸下で神経筋遮断剤で非動下後、EMGの完全消失を確認する。そしてTG刺激に対する複合活動電位の逆行性応答をIONから記録する。そして刺激、記録部位の中間部の神経束に、薬物を局所投与し、これに対するA,C線維群の応答の時間経過を調べる。以上の実験手法によりこれまでに、カプサイシンのC線維に対する作用は、応答の抑制であり、その作用は濃度依存性、作用時間依存性であり、また可逆性であることが判明した。またCd^<2+>イオン(カルシウムチャネルブロッカ-)の局所投与実験により、カプサイシンの作用には、Ca^<2+>チャネルが関与していることが判明した。さらにテトドロトキシン(TTX)を用いた実験を行った結果、A線維群は50%以上抑制されるが、C線維群はほとんど抑制されない、つまり耐性を持っていることが解った。
以上の結果から、C線維の痛覚搬送には、カプサイシン感受性かつTTX耐性のCa^<2+>チヤネルの関与が示唆されるわけだが、引き続き作用機序の究明のデ-タを得るべく実験を行っている。それは,Ca^<2+>チヤネルにはSubtypeが存在することが指摘されており、それらはNー、Tー、Lーtypeであり、各々薬理学的性質に差異があることが知られている。つまり、薬物オメガコノトキシン(ωーCgTX)に対しては、Nー、Lーtypeが感受性を持ち(抑制される)、Tーtypeは感受性がなく、また薬物BayーKー8644に対しては、Lーtypeは感受性がある(増強される)が、Tー、Nーtypeは感受性がないことである。この二つの薬物を用いることにより、カプサイシン感受性の痛覚搬送C線維はどのタイプのCa^<2+>チャネルを持っているのか調べることが出来るわけである。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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