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超音波探傷装置の臨床検査機器としての応用

研究課題

研究課題/領域番号 01571077
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

小野 積  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70150787)

研究分担者 吉友 信孝  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (90221671)
寺倉 健  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (30211387)
加野 晃  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (10201435)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード義歯床下粘膜 / 全部床義歯 / 臨床検査 / 超音波法 / 超音波方 / 臨床検査機器
研究概要

本研究は、全部床義歯症例の難易度を術前に評価する客観的な検査方法を確立することを目的としている。
超音波探傷装置と圧力センサ-を同時に使用できる粘膜荷重量変位量計測装置を用いて、無歯顎者の顎粘膜に、苦痛を訴えるまで段階的に荷重を与えた時の、顎粘膜厚径の変位量と荷重の大きさを計測した。被験者は男性6名、女性13名の計19名である。以下に結果を示す。
1.被験者が苦痛を訴えた時の荷重の平均値は、臨床的に難症例と判定された一例を除いて1.2〜1.8kg/cm^2と比較的近似した値であった。
2.歯槽頂部で1.2〜1.4kg/cm^2、口蓋正中部で0.9〜1.3kg/cm^2、正中を除く口蓋部で1.5〜1.8kg/cm^2であった。口蓋正中部は他の部位に比べて有意に低い値であった。
3.苦痛を訴えた時の粘膜の変位量は、歯槽頂部で0.4〜0.5mm、 口蓋正中部で0.3〜0.4mm、正中を除く口蓋部で0.5〜0.7mmであった。
4.計測したいずれの部位においても苦痛を訴えた時の変位量は無咬合時の厚径のおよそ15%であった。
以上の結果と、昭和62年度・昭和63年度科学研究費によって明らかにした事柄、(1)全部床義歯を装着して咬合した時に義歯床下粘膜はほぼ均等に圧縮されて変形し、その量は平均0.28mmである。(2)義歯床下粘膜の変形する量は被験者間に差を認めなかった。(3)いわゆる難症例と診断された患者の顎粘膜は他に比べて薄い。とを総合すると、顎粘膜が薄く、低い荷重でも苦痛を訴える場合は難症例である可能性が高いことが推察される。これは本実験で使用した超音波探傷装置が臨床検査機器として有効であることを示すものと言える。さらに、今回報告した値は臨床検査機器として超音波探傷装置を改造する際に設定すべき判定のための基準値となる値と考えている。

報告書

(3件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小野 積: "荷重時の全部床義歯床下粘膜の変化 ー顎粘膜厚径についてー" 愛知学院大学歯学会誌. 29. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ono T.: "Soft Tissue Displacement beneath Complete Dentures -Thickness of Oral Soft Tissue-" Aichi-Gakuin J. Dent. Sci. 29(3). (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小野 積: "荷重時の全部床義歯床下粘膜の変化ー顎粘膜厚径についてー" 愛知学院大学歯学会誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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