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鎮静状態が痛みの感覚量におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 01571087
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科・放射線系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

佐野 晴男  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (30154131)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード静脈内鎮静法 / 微量ホルモン検出法 / 副腎皮刺激ホルモン / コルチゾ-ル / 痛み
研究概要

研究代表者は障害者歯科に属し、心身障害者のみならず、心疾患、糖尿病などの重篤な全身疾患を有する患者や、歯科治療を極端に恐がる患者など、一般歯科医が治療しにくい患者を主に手がけている。これらの患者に対して治療を行う際は極力痛みを与えず、精神的、肉体的ストレスが少ない状態で行うことが望ましい。痛みやストレスが余りにも大きいと、患者によっては治療中に気分が不快になったり、重篤なショックに陥ったりして、時として生命に危険がおよぶことすらある。このため歯科医は治療中の患者の生理的ならびに心理的変化について、充分な注意を払う必要がある。
内分泌ホルモン量(今回は副腎皮質刺激ホルモン、コルチゾ-ル)の変化は、患者の生理的心理的変化を如実に反映するといわれており、患者の鎮静を目的とした静脈内鎮静法の効果を神経薬理学的側面から知る目的で、これらのホルモンが、痛みを受けることが必至の歯科治療の際に、どのような影響を受けるかについて調べた。対象となったのは、歯科治療に対し極度に恐怖心をもつ患者で(現在までに12名)、鎮静剤(フルニトラセパム)の静脈内投与前に採血を行い、その際の副腎皮質刺激ホルモン、コルチゾ-ル量を測り対照値とした。次いで鎮静剤投与後に10分間隔で採血を行い、それぞれの場合のホルモンの値を測定して対照値と比べたところ、鎮静剤投与前の非常に緊張した状態下でのホルモン量は、鎮静状態に移行してからのそれに比べ、はるかに大きい値を示した。この傾向は治療による侵襲の大小に関係なくみられ、心拍数や血圧の変動とも一致し、静脈内鎮静法の鎮静効果がホルモンによる神経薬理学的側面からも裏付けられた。今後さらに症例を重ねて検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 畑好昭,佐野晴男: "老人病" 日本歯科医師会雑誌. 42. 605-612 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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