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歯周疾患における細胞性免疫応答関連細胞に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01571123
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児・社会系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

二階 宏昌  広島大学, 歯学部, 教授 (60028735)

研究分担者 河原 和子  広島大学, 歯学部, 助手 (20034209)
伊東 博司  広島大学, 歯学部, 助手 (20184682)
高田 隆  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10154783)
岩本 義史  広島大学, 歯学部, 教授 (90034165)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード歯周炎 / 免疫応答細胞 / マクロファ-ジ / インタ-ロイキン / ヘルパ-T細胞 / サプレッサ-T細胞 / 歯肉炎 / インタ-ロイキン1
研究概要

歯肉における細胞性免疫応答機構の一端を解明するために、本年度もヒト歯肉材料を新たに18例収集し、それを材料として以下の実験・観察を行った。1.昨年度良好な染色結果が得られなかったマクロファ-ジ(MP)染色の手技を改良し、今年度は明瞭な染色結果が得られた。すなわち、抗MP抗体染色陽性((+))の細胞は歯肉内縁側上皮下及び外縁側上皮支下に見いだされ、内縁側上皮下により多数かつ密に分布していた。また、白血球共通抗原(LCA)染色をMP染色と同時に施行し、歯肉固有層におけるそれぞれの陽性細胞数を比較したところ、MP染色(+)の細胞の数は、多い場合ではLCA(+)細胞数の約1/3から1/2であった。2.炎症歯肉におけるインタ-ロイキン(IL)の局在について昨年度から解明を行ってきたが、今年度は、新たにIL1α、IL1βおよびIL6の局在観察を試みた。その結果、IL1α(+)細胞は歯肉内縁側上皮下と外縁側上皮下に小数観察されるとともに、標本によっては接合上皮細胞にも陽性所見が認められた。また、IL1β(+)細胞とIL6(+)細胞とはいずれも内縁側上皮直下に小数観察された。これらのIL染色(+)細胞の形態は前記のマクロファ-ジ-染色(+)細胞のそれと類似していた。
従来より、歯周炎病巣に浸潤する炎症細胞としてリンパ球・形質細胞が重視されてきたが、本研究の結果からはMPも歯周炎罹患歯肉に多数分布していることが示唆された。これらのMPの歯周炎の発症・進展過程における役割として、1.歯肉内縁側上皮内ではLCの分布密度が低いことから、歯肉内縁側ではLCに代わりMPがリンパ球に抗原提示を行っていること、2.MP染色とIL染色の結果から、IL1α・βおよびIL6の産生によりMPがリンパ球の活性化や、分化に関与していることが、それぞれ推察された。

報告書

(2件)
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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