研究課題/領域番号 |
01571174
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 洋 東京大学, 薬学部, 助教授 (60092285)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 充填剤 / ニュ-セラミックス / ジルコニア / チタニア / 高速液体クロマトグラフィ- |
研究概要 |
サテライト型充填剤を作製するのに際し、現時点で応用し得る二法、即ちメカノフュ-ジョン法(ホソカワミクロン株式会社)とハイブリダイゼ-ション法(奈良機械製作所)を検討した。チタニア、ジルコニアの双方について、この2種の方法によりサテライト型充填剤の作製を試みた。予試験の結果、親粒子にチタニアやジルコニアを使用することは極めて困難であることが判明した。即ち、上記いずれの方法においてもこれら比較的硬いニュ-セラミックス粒子を大きな親粒子に効率よく結合するには、親粒子がある程度柔らかい材質であることが必要であった。そこで、親粒子として数μmのナイロンに、低密度ポリエチレン、またはシリコン樹脂を用いて再検討した。その結果、チタニア、ジルコニアのいずれの素材についてもハイブリダイゼ-ション法による方が結合等において優れていた。これは顕微鏡観察から推定すると、メカノフュ-ジョン法の場合には子粒子自体の凝集が避けられないため、親粒子上に均一な分布が期待できないためである。さて、親粒子に対して重量比で10〜20%の子粒子(0.02μm)を添加してハイブリダイゼ-ション法により作製したサテライト型充填剤は、子粒子が親粒子の表面を完全に単層被覆した形態であった。これらをミニカラムに充填し、吸着モ-ドでの高速液体クロマトグラフィ-で評価した処、親粒子の材質が分離に大きな影響を与えることが今後の問題ではあるものの、本法は従来のサイズ(3〜10μm)の充填剤を使用する方法に比べ、格段に高い理論段数を持つカラムの製造法として有望であることが示唆された。
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