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表面被覆型シリカ固定相の合成とそのHPLC分析への利用

研究課題

研究課題/領域番号 01571181
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関広島大学

研究代表者

和田 幾江  広島大学, 医学部, 助手 (60174421)

研究分担者 升島 努  広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード表面被覆型シリカ固定相 / 蛋白質の逆相クロマトグラフィ- / HPLC / 新規充填剤 / ポリエチレンイミン被覆アルキルシリカ
研究概要

1.アルキルシリル型充填剤による蛋白質の逆相クロマトグラフィ-
市販OOS充填剤の分離能を比較した結果、低分子物質の分離能はよくても蛋白質の分離には適さない充填剤があった。この異なりは、基剤シリカゲルの性質(強酸性の官能基)に由来しており、この担体表面の吸着部位を抑制することが、蛋白質の分離能を向上させる重要な要素であった。
2.表面被覆型シリカ固定相の合成
強酸性の官能基の処理を目的として表面被覆型シリカ固定相の合成を逆相充填剤の合成をモデルに試み、蛋白質のHPLC分析へ利用した。
(1)ポリエチレンイミン(PEI)被覆アルキルシリカの合成、合成過程での反応条件を検討した結果、10%PEIメタノ-ル溶液を用いてシリカゲル表面にPEIを被覆後、1.4-batanediglycidyletherのエポキシ試薬で24hr架橋し、その後直鎖アルキル基導入のための各種直鎖脂肪酸(C4〜C22)の酸無水物を用い、N-N′-Oiisopropyl ethyl amineを触媒としてDMF中にて60℃、24hrアシル化反応により合成した。
(2)新規逆相充填剤のHPLC分析への利用、合成した表面被覆型充填剤は強酸性の官能基の影響をうけやすい蛋白質のピ-クキャパシティ-が顕著に向上していることから、官能基の遮蔽が充分行なわれていた。蛋白質の溶出順序は従来型のアルキルシリル型と同じであるが、従来型よりも低いアセトントリル含量で溶出され、しかもアルキル鎖長に応じた保持力を示す特徴を有していた。酸性条件下及びアルカリ条件下での充填剤の耐久性も従来型に比し優れていた。リガンド導入率が低いためか低分子物質の保持は従来型に比し弱かった。物理吸着法に対応し共有結合法によりPEIを固定化した固定相の合成を試みたが、上述の物理吸着法とほぼ同様の分離特性を得た。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ikue Wada: "Synthesis of new packings for protein separation" Chromatographia.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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