研究課題/領域番号 |
01571182
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 東日本学園大学 |
研究代表者 |
池川 繁男 東日本学園大学, 薬学部, 助教授 (90111301)
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研究分担者 |
吉村 昭毅 東日本学園大学, 薬学部, 助手 (60220737)
馬原 礼二郎 東日本学園大学, 薬学部, 助手 (30192347)
藤間 貞彦 東日本学園大学, 薬学部, 教授 (30001043)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 先天性肝胆道疾患 / 胎児性胆汁酸 / イムノアッセイ / Tauro 1βーhydroxycholic acid / Tauroー1βーhydroxycholic acid / 高速液体クロマトグラフィ- / 化学発光 / 3α-hydroxysteroid dehydrogenase / 1β-hydroxycholic acid / 固定化酵素 |
研究概要 |
先天性肝胆道疾患の早期診断・治療法の開発を究極の目標とし、高速液体クロマトグラフィ-(HPLC)による胆汁酸の高感度系統分析法を確立し、尿試料へ適用して胎児性胆汁酸の由来並びに抱合型式を解明した。ついで、胎児ー新生児に固有の胎児性胆汁酸に対する特異抗体を作成しラジオイムノアッセイ(RIA)による先天性胆道閉鎖症(CBA)のマススクリ-ニング法としての基盤を確立した。 【HPLCによる尿中胎児性胆汁酸の抱合様式の解析】 固定化3αーhydroxysteroid dehydrogenaseカラムをHPLCのポストリアクタ-とし、生成するNADHの1ーメトキシフェナジンメトサルフェ-トによる化学発光検出によって抱合型胎児性胆汁酸のpmolオ-ダ-での一斉分析を可能とした。ついで本法を尿中胆汁酸組成の解析に適用し、新生児期にはタウリン抱合型1β及び6α水酸化胆汁酸が主要成分であり、成人とは異なる胆汁酸代謝様式の存在を実証した。 【RIAによる先天性胆道閉鎖症マススクリ-ニング法の開発】 抱合型1βー水酸化コ-ル酸に高い特異性を有するRIAを開発し、新生児、健常女子、妊娠尿中の本胆汁酸レベルを解析し、胎児ー新生児期には胆汁酸が1β水酸化によって尿中へ特徴的に排泄される1β水酸化代謝経路が存在することを確証した。ついでこれらの知見を基にして血液浸染乾燥ろ紙中本胆汁酸の微量定量法を開発し、生後5日のCBA患児に適用した。その結果、健常児(0.97mg/disc)に比しCBAでは2.35ng/discの有意に高いレベルであり、本法が迅速性とともに簡便性にも優れたマススクリ-ニング法として臨床応用しうることが明らかとなった。
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