研究課題/領域番号 |
01571192
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横沢 英良 北海道大学, 薬学部, 教授 (90012765)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 脳内プロテア-ゼ / 神経ペプチド / P物質 / LHRH / ダイノルフィン / ソマトスタチン |
研究概要 |
本研究では、P物質、LHRH、ダイノルフィンおよびソマトスタチンの四種類の神経ペプチドを取り上げ、それらの分解に関与する脳内プロテア-ゼの検索、精製および特徴づけを行った。1、P物質分解酵素、ラット脳初代培養ニュ-ロンによるP物質の分解を解析し、ニュ-ロブラスト-マ細胞やラット脳シスプス膜での場合と類似のメタロプロテア-ゼ(この酵素は本申請者らすがすでにラット脳から単離したP物質分解酵素と同一)がP物質の分解に物与することを明らかにした。一方、ラット脳初代培養グリアとグリオ-マ細胞でのP物質の分解にはエンドペプチタ-ゼ-24.11が物与することを明らかにし、さらに、グリオ-マ細胞からエンドペプチダ-ゼー24.11を単離した。2、LHRH分解酵素 ニュ-ロブラスト-マ細胞およびラット脳シスプス膜からLHRHの分解の引き金をひくと考えられるLHRHフラグメント(1ー5)ー生成酵素の精製を試み、本酵素が活性発規にチオ-ル基の存在を必要とするメタロプロテア-ゼ (おそらくエンドペプチダ-ゼー24.15)であることを明らかにした。また、ラット脳初代培養ニュ-ロンおよびグリアによるLHRHの分解を解析し、類似のチオ-ル依存在性メタロプロテア-ゼがLHRHの分解に主要な役割を果たしていることを明らかにした。3、ダイノルフィン分解酵素、ニュ-ロブラスト-マ細胞からダイノルフィンの分解に主要な役割をはたすと考えられるシステインプロテア-セの精製を試み、二種類の酵素標品を得た。そのうちの一つは、四種類の塩基性アミノ酸対のうちArgArg結合のみを特異的に切断する新しい塩基性アミノ酸対特異的プロテア-ゼであることを明らかにした。4、ソマトスタチン分解酵素、ラット海馬シナプス膜によるソマトスタチンの分解を調べ、エンドペプチダ-ゼ-24.11がソマトスタチンの分解に主要な役割を果たすことを明らかにした。
|