研究課題/領域番号 |
01571202
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三浦 喜温 大阪大学, 薬学部, 教授 (50028825)
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研究分担者 |
平田 収正 (平田 收正) 大阪大学, 薬学部, 助手 (30199062)
宮本 和久 大阪大学, 薬学部, 助教授 (30028849)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ニチニチソウ / インド-ルアルカロイド / 茎葉器官培養 / 植物ホルモン / 光照射 / 液体培養 / アルカロイド / 近紫外光 |
研究概要 |
本研究において、ニチニチソウの茎葉器官培養株を用いた2量体アルカロイドの安定生産を最終的な目的として検討を行った結果、以下に示した知見が得られた。 (1)植物ホルモンや光照射条件は、茎葉器官培養株のアルカロイド生産能及び増殖に対して大きな影響を与えることが明らかとなり、特に近紫外光が2量アルカロイド生産を特異的に促進する作用を持つことが確認された。 (2)次に、先の検討をもとにアルカロイドの効率的な生産方法について検討したところ、増殖期とvindoline及びcatharanthine生産期を組み合わせ2段階培養法、さらにこれに近紫外光照射による2量体アルカロイド生産期を加えた3段階培養法を行うことによって、vindoline及びcatharanthine、さらには2量体アルカロイドを効率良く生産させることが可能となった。 (3)試験管内での2量体アルカロイドの生合成系の反応の一部を行った結果、FMN存在下近紫外光照射によって非酵素的なvindoline、catharanthineの縮合が特異的に起こることが明らかとなった。さらに、植物葉部から得た粗酵素分画に「vinblastine合成酵素」が存在することが示唆された。 (4)茎葉器官培養株の大量培養系確立にむけての情報を得るために、液体培地を用いた培養方法について検討した結果、気液培養法によって液体培養が可能なこと、さらにはジャ-ファメンタを用いた培養も可能であることが明らかとなったが、長期間の安定な増殖とアルカロイド生産能を維持するには至らなかった。 今後は、本研究で得られた知見を基に、さらに効率の良い2量体アルカロイドの生産系の確立を目指した検討を行う予定である。
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