研究課題/領域番号 |
01571239
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
織田 公光 福岡大学, 医学部・生化学第2講座, 助教授 (10122681)
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研究分担者 |
藤原 俊幸 福岡大学, 医学部・生化学第2講座, 助手 (80190099)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | プロアルブミン / ペプチド特異的抗体 / アフィニティ-クロマトグラフィ- / トランスフェクション / COS細胞 / プロセシング |
研究概要 |
1)プロペプチドに対する抗体の作成。血清アルブミンの前駆体であるプロアルブミンに対する抗体を調整するために、プロ配列(ArgーGlyーPheーValーArg)のC末端にシステインを有する合成ペプチドをオボアルブミンとカツプルさせ、家兎に免役することにより、プロアルブミンを特異的に認識する抗体を得た。さらに固定化抗体を利用したアフィニィティ-クロマトグラフィ-によりミクロゾ-ム分画より一段階でプロアルブミンを精製することが可能になった(論文1)。このプロアルブミンに対する抗体と、成熟アルブミンに対する抗体を使って、プロアルブミン→血清型アルブミンへの変換部位の固定を金コロイド/電顕を用いて検討している。 2)COS細胞でのラットアルブミン遺伝子の発言。COS細胞はSV40由来のベクタ-に組み込まれた外来遺伝子を効率よく発言することが知られている。そこで、ラットアルブミンのCDVAをPSV_2ベクタ-に組み込んで発現させ、その生合成およびプロセシングの検討を行った。エレクトロポレ-ション法により遺伝子を導入したところ、アルブミンがCOS細胞で非常によく発現させることが、イ)放射性メチオニンによる標識実験およびロ)酵素抗体法を用いた組織科学的方法により確認された。さらに、分泌されたアルブミンの半分は血清アルブミンであり、COS細胞内でプロアルブミンは効率よくプロセッシングを受けることが明らかとなった(論文2)。一方、COS細胞で発現させたプロインシュリンやプロオピオメラノコルチンはそれぞれインシュリン、ACTHへは変換されないという報告があり、COS細胞に存在するプロテア-ゼはプロアルブミンの変換に特異的である可能性が示唆された。
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