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スンクスを用いた嘔吐および動揺発症機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01571250
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用薬理学・医療系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

松木 則夫  東京大学, 薬学部, 助教授 (70126168)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードスンクス / 嘔吐 / 動揺病 / セロトニン / 制ガン剤
研究概要

嘔吐は延髄に存在することが示唆されている嘔吐中枢によって統括される一連の複雑かつ協調的な反射運動であるが、詳しい機構は未だ解明されていない。申請者は既に食虫目のスンクスが種々の催吐薬や加速度刺激により嘔吐し、クロルプロマジンや抗ヒスタミン薬などの鎮吐薬が有効であることを見いだした。本研究では、スンクスを用いて嘔吐及び動揺病症発症機構の解明と鎮吐薬開発のための手法の確率のための実験を行い、以下の点を明らかにした。
(1)スンクス延髄の解剖学及び組織学的検討。スンクス延髄の組織切片を作成し、鍍銀染色とニッスル染色により、神経線維の走行及び連絡、細胞体の位置を検討した結果、スンクス延髄は組織学的には嘔吐しないラットとほとんど変わらないことを見いだした。特に薬物嘔吐に関係する化学受容器引金帯が存在するとされる延髄最後野の構造は、嘔吐するイヌ・ネコのような両側性ではなく、全く新しいタイプの動物であることを明らかにした。延髄背側部の迷走神経背側核、孤束核、舌下神経核の相対的位置を、走行性のトレ-サ-を用いて確認した結果、やはりラットと同様であることを示した。
(2)セロトニン拮抗薬の鎮吐効果。セロトニン拮抗薬のうちセロトニンー3の拮抗薬が特異的に制ガン剤による嘔吐を抑制した。セロトニンも嘔吐を誘発したが、迷走神経切断で抑制されること及びセロトニン拮抗薬で同程度に抑制されたことから、制ガン剤嘔吐にセロトニンが関与することが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T,Kaji et al.: "Comparison of various motion stimuli on motion sickness and acquisition of adaptation in Suncus murinus" Experimental Animals. 39. 75-79 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] T,Kaji et al.: "Role of histamine in motion sickness of Suncus murinus" Aviation,Space and Environ Med.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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