研究課題/領域番号 |
01580013
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
伊藤 早苗 核融合科学研究所, 理論・シュミレーション研究センター, 助教授 (70127611)
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研究分担者 |
伊藤 公孝 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部・理論・データ解析研究系, 助教授 (50176327)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Hモ-ド / トカマク / 電場分岐 / 輸送 / スクレイプ・オフ / 遷移 / 閉じこめ改善 / エッジ・プラズマ(境界プラズマ) / 分岐 / 周辺プラズマ / 分岐理論 / スクレイプ・オフ(SOL) / 閉じ込め / 周辺・I、ジプラズマ |
研究概要 |
トカマク・プラズマにおけるHモ-ドの機構と輸送の物理を解明するために、新しいモデル理論を作成して、それを体系化し確立していく事を目的としいてる。Hモ-ド遷移について電場の分岐に基づく理論を最初に(世界で)提唱したが、この研究では理論の拡張や改善を計り、遷移条件の表式や遷移後の時間発展や空間構造及び輸送を決める方程式の定式化をすること.Hモ-ドの物理の全体像を示す理論を構築する事を目的とした。具体的には、1.遷移条件を変える要因(電子の異常輸送や中性粒子の影響)の考察(関係論文7編発表、(以後重複あり)).2.遷移に対する境界プラズマの条件とコアプラズマとスクレイプオフ層プラズマの輸送の関係(論文4編)、3.スクレイプオフとダイバ-タプラズマの輸送スケ-リングに関する研究(論文7編)、4.昨今の実験結果とモデル理論との比較研究(論文4編).5.電場の分岐理論を更に進めて、電場勾配や回転のシア-などをとり入れた新しいモデル作りとそれに伴うモデルの0次元から±次元への拡張.(論文4編)6.新しい効果と内部揺動や異常輸送係数との関係の研究(3編)、7.Hモ-ド特有の境界層プラズマの構造からプラズマ全体の構造研究への発展、時間発展と遷移ヒステリシスの研究など多くの論文をとりまとめて発表した。成果の内容及び概略については.成果報告書をとりまとめて印刷する。当研究からプラズマのエッジ部分の閉じこめに果たす役制が認識され、電場構造という立場から、プラズマの内部構造の研究へと発展し、またスクレイプ・オフ層やダイバ-タプラズマの輸送研究からは.内部とのつながりを考察する研究の筋道がたった。この種のアプロ-チで全体を見渡す理論は.今までになく.全体像と全体の輸送量の流れの観点から体係化を進めて来た成果である。今後はHモ-ドという特殊なモ-ドのみならず.改善モ-ド一般にふみこんだ理論体系と異常輸送の体系化とを併せて行なうつもである。
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