研究課題/領域番号 |
01580017
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
栃内 香次 北海道大学, 工学部, 教授 (50001178)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 機械翻訳 / 単語接続関係 / 単語辞書 / 接続除法辞書 / 翻訳率 / 複合語辞書 / 翻訳精度 / 翻訳アルゴリズム |
研究概要 |
1.単語接続関係、すなわち文中のある単語とその前後の単語との接続頻度を利用し、原言語文の逐語訳によって得られる訳語群について最も接続可能性の大きい訳語及び語順を文頭から逐次求めてゆくという手法による英日機械翻訳実験システムを構築した。 2.特定専門分野の科学技術文献について翻訳実験を行いながら、実験システム中の単語辞書及び接続情報辞書の内容を充実させ、十分な容量を有する翻訳用辞書群を構築した。 3.多数の文献を用いて翻訳実験を行い、得られた訳文の評価を行うとともに、新出語ならびに新出接続情報の出現率の推移を求め、以下に示すような結果を得た。 (1)学術論文の表題及びアブストラクトについて、本システムによる翻訳結果と、著者自身が与えた訳文との比較を行い、ほぼ80%の正翻訳率が得られることが確認された。 (2)類似した単語を一括して同類語とみなして接続情報を取り扱うことにより、新出接続情報の出現率を10%程度小さくすることができた。 (3)分野固有の複合語(例えば「機械・翻訳」)を専用の複合語辞書に登録しておく方法により、翻訳精度を向上させることができた。 4.本手法を拡張し、原言語文のある単語について、その前後に存在するすべての単語の訳文における位置を求めておき、その関係から訳文における語の順序を決定する手法を提案した。 5.翻訳アルゴリズムをさらに改良するために、英文と対応する日本語文の双方が与えられている資料を用いて原文と訳文との詳細な比較検討を行い、より優れた実用機械翻訳システムを実現するための基礎資料を得ることができた。
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