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被服の動的挙動の計測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01580063
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関愛知教育大学

研究代表者

日下部 信幸  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40023999)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
キーワードフレア-スカ-ト / 動的挙動 / 大腿部付マネキン / ステッピングモ-タ- / X-Yトラッカ-
研究概要

被服はフレア-スカ-トに代表されるように,体の動きによって美しく揺れる。このような被服の動的挙動はデザイン上重要であるが,その評価は目で見て行う以外に適当な方法がないのが現状である。
本研究は,スカ-トのすそ線にごく軽い反射体を取り付けて,その動きをビジコンカメラ・TVモニタ-・X-Yトラッカ-・X-Yプロッタ-からなる装置によって,被服の動的挙動を計測しようとするものである。また,スカ-トの動的挙動をより人間の歩行時の動きに近づけるために,腰部に大腿部を取り付けたマネキンを試作し,腰部の回転と太腿部の動きを連動させた。さらに,スカ-トの動的美しさを一対比較法で調べるために,2つの同じ人台を同時に揺動させる試作の官能検査用揺動装置を用いて検討した。試料はスカ-トに用いられる代表的な布を7種類と,スカ-トの形態としてフレア-分量の異なる2種類(すそ周長442cmのサ-キュラ-スカ-ト,254cmのセミサ-キュラ-スカ-ト)を用いた。
得られた成果は次のようである。(1)スカ-トの動きは人間が普通に歩く速度で最も大きくなる。(2)太腿部付マネキンでは,腰部のみの場合より揺動の軌跡が複雑化するが,揺動の長さは大きくなる。(3)動的美しさの評価は,フレア-分量による影響は認められないが,揺動の長さが大きいほど高いことが認められた。
以上のように,太腿部付マネキンにスカ-トを着用させ,ステッピングモ-タ-によって,腰部と太腿部を連動させて人間の動きにより近い状態でスカ-トの動的挙動を測定した結果,本研究で提案した方法で十分計測できることが確かめられた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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