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うずら卵白オボムコイドの消化管内挙動とその膵液分泌刺激作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01580071
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関京都府立大学

研究代表者

田代 操  京都府立大学, 生活科学部, 助教授 (50094404)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードうずら / オボムコイド / トリプシン / キモトリプシン / 膵液分泌
研究概要

1.うずら卵白より、エタノ-ル分画、ゲルろ過、イオン交換クロマトグラフィ-にてオボムコイド(OM)を大量精製すると共に、精製OMをウサギに免疫し、その特異抗体を得た。本抗体を用い、OMの免疫拡散法による定量と電気泳動ブロッテング後の酵素免疫法によるOM分子の検出を確立し、ラット消化管内におけるOMの挙動追跡に使用した。
2.ウシ、ブタ、ラット、ウサギ、ヒツジ、モルモット、ネコ、イヌ、ウマ、ヒトのトリプシンをアフィニティクロマトグラフィ-で精製し、OMによる阻害の有無を調べた。上記すべての酵素はOMにより阻害され、そのモル阻害当量はOM:トリプシン=1:1〜1:2の範囲にあった。また、OMの安定性を検討し、本物質が熱やpHに対して非常に安定であることを確認した。
3.ラットにオボアルブミン(OV)20%、グルコ-ス(Glu)78%、ポリエチレングリコ-ル(PEG)2%のコントロ-ル飼料とOV20%、Glu76%、PEG2%、OM2%から成るインヒビタ-食をそれぞれ30分間1g与えた後、一定時間ごとに胃と小腸を摘出し、内用物の分析と小腸内プロテア-ゼ活性の測定を行った。胃内における各食飼成分の滞留時間は皆同じで、OMの有無によっても変化は無かった。小腸内ではGluは認められず、TCA不溶蛋白質量はインヒビタ-食群において、より長時間大量に小腸下部に滞留していた。OMは蛋白質とほぼ同じ挙動を示した。小腸内トリプシン活性はコントロ-ル群の方がインヒビタ-群より高く、一方キモトリプシン活性はインヒビタ-群の方が高かった。
4.以上の結果より、invitroにおける本OMの安定性と広い阻害特異性が示された。また、消化管内においてOMはほとんど分解されずに盲腸まで移送されること、小腸内において強くトリプシンを阻害すること、さらにそれに伴い膵液分泌を昂進させることが示された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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