研究課題/領域番号 |
01580081
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
中沢 文子 共立女子大学, 家政学部, 教授 (60086725)
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研究分担者 |
高橋 淳子 共立女子大学, 家政学部, 助手 (90146530)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 咀嚼 / 食品テクスチュア / 口蓋圧 / 歯の動き |
研究概要 |
1.種々の食品を食べるとき、その食品のテクスチュアに応じて咀嚼活動を行う。ゲル状の食品では、柔らかい場合には口蓋で押しつぶす。ゲルの硬さが増すと口蓋圧は増すが一定の閾値を越えると口蓋圧はむしろ減るという結果が得られた。これは口蓋から歯の咀嚼に移行することによる。閾値には個人差があり200-300g/cm^2であった。この閾値より硬いか柔らかいかによらずに飲み込め直前の食品は細かく磨砕され、唾液と十分に混合された状態であった。 2.噛む動作の下顎の上下運動の方向をz方向とすると、z方向の動きが一番大きく、歯の前後、左右のx,y方向の変位は比較的小さい。本年度の補助金により設計、特注した頭にかぶせるフレイムに同じく補助金により購入した3次元ホ-ルプロ-ブを固定した。3次元プロ-ブのz軸の出力を補助金により購入したガウスメ-タに接続し、ストレ-ジスコ-プ(分解能10ビット、容量2000ワ-ド)で観測した。顎に貼り付けた小型磁石(TDK製,1500ガウス)が咀嚼活動で変位すると、z方向の磁場の変化は0.3ガウス程度の地磁気に比べて十分大きく、顎の動きに応じた周期的な磁場変化が観測された。x,y方向の磁場変化は、ガウスメ-タを接続し変えることによって観測できることが確かめられた。 3.今後ガウスメ-タを2チャンネル増設すれば、歯の動きに対応した磁場変化を3次元で同時測定できる。この磁場ベクトルの時間変化をパソナルコンピュ-タに一旦転送する。これを磁石の位置に逆算する計算式は準備できたので、歯の3次元的な動きを求め得る見通しがたった。
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