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反応準備に要する時間

研究課題

研究課題/領域番号 01580112
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

衣笠 隆  筑波大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (40110481)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
キーワード髄意運動 / 姿勢調節 / 筋電図反応時間 / ヒト / 反応準備
研究概要

被験者が安静立位から一側の上肢をできるだけ早く水平に挙上する時、反応側の大腿二頭筋のEMG-RT(反応信号より筋活動が開始するまでの時間)は、三角筋のEMGーRTより短いことが知られている。今回は反応準備の相違によって大腿二頭筋と三角筋のEMG-RTの差(DH)が変化することについて7名の被験者を用いて行った。反応準備とは次の3つの場合である。予め左また右の反応側肢が決まっている場合(単純)、反応側肢は決まっているが、反応信号の高低音で実行する、または実行しない場合(弁別)、そして左右の反応側肢を反応信号の高低音で選択する場合(選択)であった。いずれも予告信号から反応信号まで2秒であった。三角筋のEMG-RTの平均値は、単純の場合(108.0msec)に最も短縮し、弁別の場合(206.4msec)と選択の場合(201.1msec)で有意な差がみられなかった。DHの平均値は単純の場合(24.8msec)に最も短縮し、弁別の場合(33.0msec)と選択の場合(30.6msec)で有意な差はみられなかった。反応信号出現時における被験者の左右、前後方向の重心位置はいずれの条件においても相違がみられなかった。右の上肢を挙上した場合と左の上肢を挙上した場合のEMG-RTはいずれの条件にも相違がみられなかった。弁別、選択の場合のDHが単純の場合に比べて、延長したことは換言すると、大腿二頭筋のEMG-RTが三角筋のEMG-RTに比べて弁別、選択の場合に延長しなかったことになる。上肢を挙上する時の運動指令は姿勢調整と意図的運動に分けることができ、姿勢調査の運動指令は意図的運動に比べて、反応準備の相違による影響を受けにくい可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 衣笠隆: "上肢挙上運動における反応準備" 体育学研究.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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