研究課題/領域番号 |
01580119
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
伊藤 宏 静岡大学, 教育学部, 教授 (20022296)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | リレ-・短距離走 / 授業研究 / 適性処偶交互作用 / 運動意欲 / リレ-タイム / 疾走速度 / 歩数頻度 / 歩幅 / 運動学習 / 適性処遇交互作用 / バトンパスタイム / 60m疾走タイム / 歩数 / 陸上運動「リレ-・短距離走」 / 運動特性 / 速度・歩数・歩幅の変容 / 運動意欲の変容 / リレ-タイムと合計タイム / 効果的な学習・指導方法 / 実践研究 / 児童の発育発達特性 / 継続的に測定 / 疾走速度・歩幅・歩数頻度 / 失敗回避行動 / リレ-学習 |
研究概要 |
小学校4年生を対象に、実験群男女38名に「リレ-・短距離走」の特性をふまえた授業を5時間行い、また同時期に対照群男女38名には「器械運動と水泳」を行い、両群の比較から次のような知見を得た。 1.「リレ-・短距離走」の授業後、実験群の60m疾走能力は男子で11.60秒から11.40秒へ、女子で11.87秒から11.76秒へと短縮し、有意な向上を示した。 2.学習前のリレ-タイムは、合計タイムより平均2.36秒(標準偏差1.18秒)もかかっていたが、学習後では合計タイムよりも平均0.72秒速く走れるようになった。Aチ-ムを例に取ってみると、学習前のリレ-メンバ-の合計タイムは70.11秒から学習後に68.33秒になり、リレ-タイムは学習前の71.87秒から学習後で65.23秒へと短縮された。そして、バトンパスタイムはー1.76秒から3.10秒へと向上したことを意味する。 3.児童の短距離走り走り方は、バトンを持って友達を追かけたり、抜かされないように頑張って走るので、変化が見られた。結果的に橋男女とも走力によって違い、歩幅を伸ばしたり、短くしたりして走るが、共通的には歩数を上げて走る走法を示した。 4.児童の運動意欲は、短距離疾走能力によっても違い、足の速い児童は自己概念や達成意欲などにより積極的な意欲を示し、足の遅い児童には、失敗回避や価値観の低下などに消極的な態度が見られた。 4年生児童にリレ-教材を行っても、短距離疾走能力や運動意欲などが向上することが判明した。しかし、足の遅い児童はより速く、足の遅い児童にはより工夫された指導や学習内容を構築し、その実践が求められる。
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