研究課題/領域番号 |
01580127
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岡村 豊太郎 山口大学, 教育学部, 教授 (00100230)
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研究分担者 |
山本 勝昭 福岡大学, 体育学部, 教授 (20090813)
遠藤 勝恵 山口大学, 教育学部, 助教授 (30136155)
佐藤 吏 山口大学, 教育学部, 教授 (10034787)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | メンタルプラクティス / 教科体育 / イメ-ジトレ-ニング / 知覚痕跡 / け上がり / イメ-ジ |
研究概要 |
1.「知覚痕跡を強化するメンタルプラクティス」の教科体育への適用研究 本研究の目的は、「運動学習における知覚痕跡を強化するメンタルプラクティスの効果」を教科体育に適用しその有効性を検討することであった。中学校における鉄棒運動の単元の中に、けあがりを課題としたメンタルプラクティスを挿入した。即ち、50分授業で週2回、計6回の授業の中に下記の学習活動を挿入した。(1)第三者のモデル技能の観察(一斉学習)、(2)実際練習と相互評価(グル-プ学習)、(3)実際練習の経験と相互評価に基づいて自己受容感覚に関するチェックリストに記録、(4)第三者のモデル技能の観察(一斉学習)、(5)自分が理想的に行なっているイメ-ジを想起する。このような学習活動を繰り返すクラスとモデル技能の観察と実際練習と相互評価を行なうクラス、従来どうりの授業を行なうクラスについて、技能、知識、学習意欲を比較検討した。その結果、メンタルプラクティス挿入クラスは他の2クラスよりも、「けあがり」に関する知識テスト、器械運動に関する運動意欲テストにおいて成績の向上が特に見られた。技能の向上を伴なわせるためには、モデル技能の工夫が必要であり、完成されたモデルではなく、習熟過程を含んだモデルが必要であると思われる。 2.文献研究 昭和55年度以後の内外の関連文献を調査した結果、(1)メンタルプラクティスの効果については、肯定的な結果と否定的な結果が存在する。(2)「メンタルプラクティス」と「イメ-ジトレ-ニング」の用語が区別して用いられるようになってきている。(3)認知論的運動学習理論にその背景を置く研究が増加していることなどが明らかになった。
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