研究課題/領域番号 |
01580151
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
巨智部 直久 群馬大学, 教育学部, 教授 (60008266)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | レクチン / N-アセチルグルコサミン / アフィニティ-クロマトグラフィ- / 糖鎖構造 |
研究概要 |
1.ムジナタケ(Psathyrella velutina)子実体から抽出・純化したレクチン(PVL)の結合特性を血球凝集阻止試験とELISA阻止試験で調べたところ、従来のGlcNAc特異レクチンとは著しく異なるものであった。 2.PVLを固定化したアフィニティ-カラムを用いて還元RI標識オリゴ糖の親和性を調べると、GIcNAcβ1→3>β1→6、及びGIcNAcβ1→2>β1→4の関係が明らかになった。またbisecting GlcNAcが存在すると親和性が低下した。以上の知見は上記の阻止試験で得られた結果を支持するとともに、PVLが末端SlcNAcの結合位置を識別して分画できる有用なプロ-ブとなることを示した。(東大医科研・遠藤らと共同研究) 3.PVL固定化ゲルによるアフィニティ-クロマトで複数の糖タンパク質とそれらの糖ペプチドの分画を行った。その結果、ヒトのグリコホリンが特異的に結合して回収できることを見出した。そこで、グリコホリンからPVLレセプタ-を取出して構造を明らかにする研究に着目した。 4.末端GlcNAcを2個持ったオリゴ糖及びオボムコイドとその糖ペプチドを用いてELISA阻止試験を行ったところ、二相性の阻止曲線を示した。また、ハプテンと結合したPVLは時間と共に不溶化する傾向が見られた。この現象は、PVL1分子に4個ある結合サイト同志の相互作用と結合サイト近傍の疎水性領域の影響と考えられた。そこで、PVL分子を修飾して価数と疎水性を減らしたレクチンを用いて、結合パラメ-タ-の解析を進める計画である。
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