研究課題/領域番号 |
01580152
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 (1990) 東京大学 (1989) |
研究代表者 |
中村 和郎 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (00012675)
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研究分担者 |
三井 幸雄 長岡技術科学大学, 理学センター, 教授 (40012637)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | リボヌクレア-ゼ / 酵素 / 立体構造 / X線結晶解析 / 基質認識 / 反応機構 |
研究概要 |
1.リボヌクレア-ゼMs*3'ーGMP複合体結晶の分子置換法による解析は順調に進んだ。すなわち、前年度より高分解能の2A分解能でNative結晶の回折デ-タを収集する事ができた。2.前年度得ることに成功した蛋白分子の格子軸に対するオリエンテ-ションおよび位置から分子モデルを作成し、この粗いスタ-ティング・モデルに対して、電子密度ー分子モデル適合プログラムTOMおよび精密化プログラムPROLSQを用いて精密化を行ったところ、信頼度因子R値は20%をわり、精密なモデルを得ることができた。3.前年度に試みたリボヌクレア-ゼMsと2'ーGMP、3'ーAMP、GfpCなど阻害剤あるいは基質類似体との複合体の結晶化はいずれもX線構造解析可能な結晶を与えた。2の解析の結果に基づき、これらの結晶の解析にも成功し、いくつかの発表を行っている。特に、GfpCとの複合体結晶の解析結果から、本酵素において一般酸として働くのはHis91であることが明確に示された。一般塩基として働く残基の候補としてはGlu57およびHis39が挙げられたが、どちらか特定することはできなかった。4.リボヌクレア-ゼRhに関しては、結晶多形の困難を、結晶母液にMgイオンを共存させることで克服することに成功し、有力な重原子誘導体を数種類得て、重原子位置の決定も決められつつある。まもなく電子密度図も得られるはずであり、今後、解析は順調に進むと思われる。
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