研究課題/領域番号 |
01580181
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝生物化学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
金沢 徹 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80028141)
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研究分担者 |
大宮 博士 旭川医科大学, 医学部, 助手 (80194299)
大保 貴嗣 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90207267)
鈴木 裕 旭川医科大学, 医学部, 講師 (50183421)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 筋小胞体 / カルシウムポンプ / 触媒部位 / 構造解析 / 作動機構 / メカニズム / カルシウム / ATPア-ゼ / Ca^<2+>-ATPase / 低親和性ATP結合部位 / 蛍光プロ-ブ / I-EDANS / FSBεA / コンホメ-ション変化 |
研究概要 |
1.家兎骨格筋から分離した筋小胞体を用いて、トリチウムでラベルしたTNPーAMPとTNPーATPの結合を測定することにより、筋小胞体Ca^<2+>ーATPaseには、触媒部位のほかに、触媒部位1モル当たり1モル低親和性ATP結合部位が存在することを明らかにした。 2.Ca^<2+>ーATPaseの触媒過程で起こるADP非感受性リン酸化酵素の加水分解がイオノフォアlasalocidによって選択的に強く阻害されることを明らかにした。また、この阻害が酵素分子内部に深く埋れた疎水性部分に結合する事によって起ることを示唆した。 3.Ca^<2+>ーATPaseのCys^<674>を蛍光プロ-ブ(IーEDANS)でラベルして蛍生強度と蛍光異方性を測定することにより、酵素・基質複合体で起こる酵素の構造変化が基質分子のアデニン部分により著明に加速されること、及び基質分子がアデニン部分をもたない場合はこの構造変化が全反応の律速となることを示した。 4.筋小胞体に対するFITCの結合を測定し且つその結合部位を同定することにより、筋小胞体のカルシウムポンプの機能単位がCa^<2+>ーATPaseの二量体であること、及びこの二量体のうち一方のATPase分子のATP結合部位は触媒活性をもち、他方のATPase分子のATP結合部位は触媒活性をもたない低親和性ATP結合部位であることを強く示唆した。 5.FITCでラベルした筋小胞体Ca^<2+>ーATPaseを用いた蛍光測定により、イオノフォアA23187がCa^<2+>による酵素の活性化に伴う二相性構造変化のうち遅い第二相のみを選択的に阻害することを示すとともに、カルシウムポンプのCa^<2+>結合部位が二つの異なったドメインからなることを強く示唆した。
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