研究課題/領域番号 |
01580246
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然地理学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
野村 亮太郎 神戸大学, 教養部, 助教授 (50164744)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 温度変化法 / 火山ガラスの屈折率 / 大山火山 / 三瓶火山 / テフラ / 斜面堆積物 / 火山灰編年学 / 火山ガラス / 屈折率 |
研究概要 |
中国山地には広域に分布するテフラのガラス質火山灰が分布していることがしられている。しかし、軽石質テフラで地域的に分布するものについてはあまり知られてない。中国山地ではそれらは大山と三瓶という後期更新世に活発に活動した火山に由来するとみられる。 これらのテフラは鉱物組成が異なることで、あるいは、火山ガラスの屈折率の差異で区別できると思われる。しかし、この目的のためには従来以上の高精度の屈折率の測定が必要である。 そこで本研究では、テフラの編年のためにおもに火山灰ガラスの屈折率測定をおこなった。本研究では浸液の温度を鏡下で直接測定する、温度変化の可能なステ-ジを作成した。浸液の温度は熱電対で直接監視し、屈折率の測定を温度の測定によって行うことにした。 これによって中国山地中部・東部の山間の岩屑斜面に狭在する火山灰の屈折率の測定を粒子ごとに行った。その結果、高精度の測定は火山灰の識別にきわめて有効であることが判明した。 火山灰は大山起源の火山灰と、三瓶起源のものが中国山地に存在することが明らかとなり、それらの層序についても一定の知見がえられ、従来知られていないテフラの存在が確認された。これらの火山灰は第四紀末期の時間面を示す重要なテフラであり、これの検討によって、古環境の変動時期、変動の範囲などの研究に寄与できるものとみられる。
|