研究課題/領域番号 |
01580261
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大谷 弘之 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (80203826)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 複合時間軸分光 / バクテリオロドプシン / ピコ秒蛍光分光 / 微弱蛍光 / ストリ-クカメラ / ロドプシン / ピコ秒分光 / 光化学サイクル / 中間体 |
研究概要 |
1.複合時間軸分光装置 ナノ秒のパルス光で光反応を駆動し、マイクロ秒からミリ秒の時間領域で生成、消滅する反応中間体の蛍光寿命をピコ秒の時間分解能で測定できる装置を製作し、視物質類似蛋白バクテリオロドプシンの測定を行なうことができた。バクテリオロドプシンの光化学サイクル中に存在する中間体の微弱蛍光(量子収率10^<ー3>)を、その中間体が存在するうちにピコ秒の時間分解能でとらえることができた。こうして内在色素の弱い蛍光でさえもプロ-ブ色素として蛋白の構造変化を知ることができるようになった。 しかしながら微弱蛍の高速分光においては、時間軸、波長軸の両方とも装置定数の補正、光源の安定化、試料の熱的ならびに光化学的経時変化に対する配慮など通常の微弱光測定やピコ秒分光測定の水準をはるかに越える技量を必要とすることがわかり、現在、大学院生レベルでも扱えるよう個々のデバイスの調整法の確立と信頼性の向上をはかっている。 2.マイクロ秒領域の超微弱蛍光プロ-ブ 上記の装置の実験条件を定めるための補助的なマイクロ秒領域の超微弱蛍分光システムを製作した。これを用いて蛍光量子収率が10^<ー3>程度の中間体の挙動を追うことが可能となり、バクテリオロドプシンの光サイクルが光量によってスイッチされることを見いだした。現在、これを保護機能ではないかと考え、生菌の測定のために培養を始めている。
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