研究課題/領域番号 |
01601038
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立公害研究所 |
研究代表者 |
陶野 郁雄 国立公害研究所, 水質土壌環境部, 室長 (00016479)
|
研究分担者 |
安田 進 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90192385)
柵橋 由彦 長崎大学, 工学部, 助教授 (80039685)
鏡味 洋史 北海道大学, 工学部, 助教授 (70016476)
遠藤 邦彦 日本大学, 文理学部, 教授 (70059781)
|
研究期間 (年度) |
1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 自然災害 / 災害予測図 / 災害履歴図 / 地震動 / 火山噴火 / 地盤沈下 / 液状化 / 集中豪雨 |
研究概要 |
本年度は、将来作成すべき災害履歴図、災害予測図の方向性、事例的な研究、および複合災害について検討し、考察を加えた。 自然災害は規模が大きくなると、地震災害、火山災害、豪雨災害などと単独で取り扱えない場合が生じる。一つの災害から他の災害へ波及する場合、一つの災害が他の災害の誘因となって拡大する場合、それに災害の誘因に人工的なものが加わる場合があり、個別の取り扱いのみでは不十分なことがある。このようなことから、災害予測図作成手法においても、複合災害として総合的に考えていく視点が必要になった。 複合災害は次の2つに分けて検討を行った。(全員) (1)複数の誘因(地震動火山噴火等)が同時に発生する場合 (2)複数の災害事象(土石流・地盤沈下等)が同時に発生する場合 予測手法に関しては、次の3つの検討を行った。 (1)新潟県六日町の地盤沈下現象をせん断を考慮した繰返し圧密モデルを構築し、その検証と将来予測を行った。(陶野) (2)土石流と斜面崩壊に関する予測モデルを構築し、長崎豪雨災害を検証したところ80%以上の的中率がえられた。(柵橋) (3)ボ-リング情報を必要としない地質学手法による液状化予測法を日本海中部地震の際に発生した能代市市街地の液状化・非液状化地点で検証したところ90%以上の的中率がえられた。(陶野) さらに、次年度提案する予定の予測図作成手法に向けて、事例的な研究を行うこととし、20万分の1地勢図の東京、横須賀、および鹿児島の範囲で、種々の災害(災害の誘因と災害事象)についての履歴図・予測図の作成を試みた。(全員)
|