• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

確率過程的地盤水理学に基づいた斜面の安定性評価法についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 01601516
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

大西 有三  京都大学, 工学部, 助教授 (30026348)

研究分担者 木村 亮  京都大学, 工学部, 助手 (30177927)
足立 紀尚  京都大学, 工学部, 教授 (20026173)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード地盤水理 / 斜面安定 / 不連続面 / 間隙水圧 / 不確実性 / 飽和・不飽和解析 / 有限要素法 / 割れ目の分布
研究概要

斜面崩壊の報告書等を検討すると、破壊時の浸透に伴う斜面内の間隙水圧の変化に注目している例が多い。しかし、その大部分は現場計測に基づく地形学的かつ地質学的あるいは水文学的検討を主眼としており、力学面と水理学面の両者の立場から総合的に解析した例はほとんど見あたらない。本研究では従来より開発を進めてきた飽和・不飽和応力変形・浸透解析法という手法に、降雨浸透や解析定数の不確実性を加味した確率過程の考えを考慮した手法を提示し、さらに文献調査などから得た現場デ-タ等を統計処理により要因分析したうえで、斜面が不安定になる時浸透水が斜面内でどのように動き、斜面が応力的にどのように変化して破壊に至るのか検討した。このとき、地盤や岩盤の力学的ならびに水理学的定数の決定に地盤の空間的な位置の相関関係を加味した地盤統計手法を用いた。解析の結果は、過去の現地実測や室内実験の結果と対比しつつ、斜面の安全性評価の方法において検討すべき要因とその測定方法を調査した。
一方、明瞭な割れ目を含む岩盤の斜面については、破壊の形態が割れ目の地質状態や幾何学的形状に支配されるため、割れ目に負荷される水圧分布を考慮した上で、新しい解析方法を検討した。割れ目の空間的な分布状況をステレオネット面でのフィッシャ-確率分布式で表現し、強度、傾斜角、水圧の状況を確率的に考慮した安定解析の方法を算出した。また、岩盤割れ目における岩と岩の密着度を新しい係数で表し、この量を確率変数として計算式に導入する方法も検討した。割れ目の強度決定には、新しく考案した不連続面せん断試験機を用い、水の影響も考えた強度式を求めた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大西有三: "不連続性岩盤解析における新しい手法" 第6回岩盤システム工学セミナ-. 237-258 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 大西有三,Dieter Genske,山本龍哉: "平面すべり破壊に対する確率論的安定解析" 第25回土質工学研究発表会論文集. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi