研究課題/領域番号 |
01602504
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大川 輝 新潟大学, 工学部, 教授 (50092672)
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研究分担者 |
山際 和明 新潟大学, 工学部, 講師 (60200606)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 排水処理 / バイオリアクタ- / 気体同伴 / 液ジェット / 膜分離 / 好気嫌気法 / 硝化・脱窒 / リン除去 |
研究概要 |
本研究では、1台の液循環ポンプのみにより、液ジェットの気体同伴作用による酸素供給と液循環ラインに組み込んだセラミックフィルタ-による固液分離を同時に行う簡易かつ省エネルギ-型の濾過型液ジェットバイオリタクタ-を用いて有機物の除去を目的とした排水処理をまず検討した。次いで、リアクタ-内に好気状態と嫌気状態を作り出すことにより、有機物と窒素、リンの同時除去の可能性を検討した。 得られた知見は以下のように要約される。 1.膜分離と酸素供給を同時に行う本濾過型液ジェットバイオリアクタ-による排水処理操作では、液ジェットによる気体同伴のみで十分な酸素を供給できる。 2.バルク懸濁微生物に加えてセラミックフィルタ-上の汚泥ケ-キ層による除去が期待される。両者の寄与はモデルにより予測できる。 3.上記2の結果として、本型式バイオリアクタ-では負荷変動の影響を受け難い安定した処理が高効率で行える。 4.汚泥ケ-キ層による除去はケ-キ層のダイナミック膜作用による。 5.リアクタ-内に好気状態と嫌気状態を作り出す間欠曝気方式、曝気域制限方式では、有機物に加えて窒素、リンの同時除去ができる。 6.5のそれぞれの方式において、リアクタ-内に微生物付着担体部を設置することにより窒素の除去率は大幅に向上する。 7.好気状態と嫌気状態を繰り返すことによりフィルタ-の透過フラックスの低下を防止できる可能性がある。 今後は、上記2,5〜7の結果をさらに積極的かつ有効に利用することによって、本型式バイオリアクタ-を主とした、硝化・脱窒による窒素除去のみならず有機物、リンの除去をも含めたより効率的な小規模分散型簡易浄水システムの確立を目指したい。
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