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2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン(TCDD)と免疫系

研究課題

研究課題/領域番号 01602521
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関香川医科大学

研究代表者

北条 憲二  香川医科大学, 医学部, 教授 (90046863)

研究分担者 中嶋 泰知  香川医科大学, 医学部, 副学長 (30155717)
平峯 千春  香川医科大学, 医学部, 助手 (30047203)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードダイオキシン / 胸腺 / 胸腺リンパ球 / 脾リンパ球 / リンパ球サブポピュレ-ション / フロ-サイトメトリ- / 免疫抑制
研究概要

ダイオキシンの免疫系障害作用を明らかにする目的で、2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin(TCDD)を成熟マウスに1回腹腔内投与し、胸腺・脾臓のリンパ球サブポピュレ-ション、生体の免疫機能に及ぼす影響を検討した。(1)TCDD1回投与によりマウスの胸腺は急速に用量依存性の萎縮を示し、投与7日後に胸腺重量は最下点に達した後回復に移るが、ほぼ完全な回復には投与後35日を要することが分かった。胸腺重量の減少は主に皮質リンパ球の脱落に基づくもので、胸腺組織標本の画像解析によって皮質面積の狭小化、髄質面積の相対的拡大が認められた。(2)TCDD投与マウスの胸腺・脾臓のリンパ球各サブセットについてフロ-サイトメトリ-解析を行った結果、TCDDは胸腺皮質に分布する未熟なPNA^+,L3T4^+Ly-2^+リンパ球を主に障害し、L3T4^-Ly-2^+リンパ球はTCDDに比較的抵抗性であることを明らかにした。脾臓では重量・各リンパ球サブセットに目立った変化はみられなかった。(3)TCDDの免疫機能に及ぼす影響を、細胞性免疫機能と液性免疫機能の両面から検討した。TCDD1回投与マウスでは、ヒツジ赤血球(SRBC)に対する遅廷型足蹠反応は抑制されないが、脾臓のSRBCに対するIgM-プラ-ク形成細胞(PFC)数は著明に減少したことから、TCDD1回投与は成熟マウスの細胞性免疫機能には影響を及ぼさないが、液性免疫を強く障害することが分かった。さらに、in vitro抗体産生細胞誘導系を用いてT,B細胞レベルでの解析を行い、TCDDはLy-1T細胞(おそらくヘルパ-T細胞)を障害せず、B細胞に作用してPFC産生を抑制するという結果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小瀬戸昌博: "2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxinの免疫毒性-成熟マウス胸腺・脾臓についての免疫学的および免疫病理学的解析-" 環境科学会誌. 3. 21-36 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 平峯千春: "2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxinにより誘導されるマウス胸腺リンパ球のapoptotic death" 環境科学会誌.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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