研究課題/領域番号 |
01604523
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
軽部 征夫 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50089827)
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研究分担者 |
早出 広司 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (10187883)
民谷 栄一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (60179893)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | カスケ-ド増幅 / 血球凝固系 / 合成発色基質 / B型肝炎ウィルス表面抗原 / 高感度センサ- / 免疫測定 / バイオセンサ- |
研究概要 |
昨年度までにリポポリサッカライド(LBS)と標識剤、カブトガニ血球中のカスケ-ド反応を検出系に用いた免疫測定法をゲル化反応を指標として行ってきたが、感度的には充分ではなかった。そこで本年度は天然基質コアグロ-ゲンを合成発色基質と置き換え、固相のLPS活性を光学的に測定して免疫測定を行った。抗IgGをポリスチレンビ-ズに吸着固定化し、これに対してIgGとLPS標識IgGを競合的に反応させ、反応終了後、上澄み液を発色基質-LPS-LAL系に添加した。また、ビ-ズを洗浄し末反応のLPS標識IgGを洗い流したのち、ビ-ズを発色基質-LPS-LAL系に添加した。その結果、IgGを0.5×10^<-11>〜を0.5×10^<-7>g・ml^<-1>の範囲で測定できることが明らかとなった。また、IgG固体化ポリスチレンビ-ズに対し、抗IgGとLPS標識抗IgGとを競合的に反応させ、反応終了後、ビ-ズを劣浄し、これを発色基質LPS-LAL系に添加したところ、10^<-11>〜10^<-7>g・ml^<-1>の範囲で抗IgGの測定が可能であり高感度化を図ることができた。さらに、本システムをサンドイッチ型免疫分析に組み込むことにより、臨床検査において高感度測定が要望されているB型肝炎ウイルス表面抗原(HBs)の高感度測定を試みた。まず、固相に吸着した抗HBs抗体に対してLPSを反応させた。未反応のHBsを洗い流した後、固相のHBsに対してLPS標識抗HBs抗体を反応させた。未反応のLPS標識抗HBs抗体を洗浄により除去した後、固相を発色基質-LPS-LAL系に加えた。その結果、HBsを10^<-12>〜10^<-10>g・ml^<-1>と極めて高円度に測定できた。
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