• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

層状化合物の酸化・還元反応による機能性材料の作製

研究課題

研究課題/領域番号 01604547
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山梨大学

研究代表者

木野村 暢一  山梨大学, 工学部, 助教授 (50029732)

研究分担者 熊田 伸弘  山梨大学, 工学部, 助手 (90161702)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードインタ-カレ-ション / 層状化合物 / リン酸タングステン / n-アルキルアミン / n-アルキルジアミン
研究概要

種々の大きさと形状を持った有機分子を、電荷密度の異なるホスト化合物にインタ-カレ-ションさせることにより、ホスト層の持つ電荷密度の影響を調べた。電荷密度の高い化合物としてHTaWO_6・nH_2O、電荷密度の低い化合物としてWOP_2O_7を還元して得られるH_xWOP_2O_7・nH_2OおよびNaMoO_4を酸化して得られるMa_xMoO_4・nH_2Oを用い、これらの出発物質と有機試薬を回転反応装置あるいはオ-トクレ-ブ中で反応させた。
n-アミンとの生成物の層間距離の炭素数に対する依存性は、電荷密度の高い場合にアルキル鎖がほぼ層に対して垂直になることを示したが、電荷密度の低い場合に中性のアミンも同時に層間に取り込まれ、電荷密度の影響は顕著には出なかった。両端に官能基を持つn-ジアミンのインタ-カレ-ションでは、両端が陽イオンの位置に固定されるため電荷密度の高い場合には分子が長くなるとキンクを生じ、分子全体としての長さを短くするようになり、また電荷密度の低い場合には陽イオン間の距離が長いので分子は伸びたまま層に対して非常に寝てくるという結果が得られた。その他、ピリジンやアニリンおよびそれらの誘導体のインタ-カレ-ションの結果生ずる層内での分子の配列については現在検討中である。
なお、この研究の過程でHTaWO_6・nH_2Oは非常に強い酸性度を持った固体酸であり、pKaの種が0.6程度のものまでインタ-カレ-トし、さらに分子内に不飽和結合を持った分子もインタ-カレ-トすることがわかった。このような特異な性質を持つHTaWO_6・nH_2Oは固体酸触媒としての、あるいは層間での分子の反応による特異な構造の分子を生成するなどの機能を持つものとして期待される。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Kinomura: "Ion Exchange of Intercalation compounds from WOP_2O_7 and Intercalation of n-alkylamines" Journal of Materials Science. 24. 1814-1818 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] N.Kinomura: "Intercalation of n-alkylamines and n-alkyldiamines into HTaWO_6・nH_2O" Solid State Ionics.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] N.Kinomura: "Intercalation of Organic Bases into Interlamellar Spases of WOP_2O_7" Journal of Solid State Chemistry.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi