研究課題/領域番号 |
01605015
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島経済大学 |
研究代表者 |
金子 敬生 広島経済大学, 経済学部, 教授 (90055103)
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研究分担者 |
仁平 耕一 広島経済大学, 経済学部, 助教授 (60172722)
厚母 浩 広島経済大学, 経済学部, 助教授 (60098639)
山下 彰一 広島大学, 経済学部, 教授 (20127731)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 東南アジア / 東洋的近代化 / 経済発展 |
研究概要 |
東南アジア諸国の近代化経済発展の現状分析と、東アジア諸国の経済発展との比較研究を試みた。本研究グル-プは、昭和63年度に実施した本重点領域研究で、競争原理に立脚した「西欧的近代化」と、協調原理に支えられた「東洋的近代化」とを比較対照しながら研究をすすめた。厚母浩の研究成果は「ASEAN諸国の経済発展過程について」(『広島経済大学経済研究論集』の12巻4号、13巻1号)にまとめられているが、そこでは、東南アジア諸国の経済発展パタ-ンを、工業化、輸出振興といった側面から取りあげ、各国の相違が比較され、それらと東アジア諸国との国際比較をも加えた。仁平耕一の研究成果は、「東アジアNIES諸国の経済発展に果した日本の役割」(金子敬生・安元泰編『東アジアの経済発展』(渓水社刊)にまとめられているが、そこでは、東アジアNIES諸国の経済発展について評価を試み、すすんで東洋的近代化発展にも目を向けている。同名は、日本経済の発展パタ-ンにかんしても、明治以降の近代化発展をとりあげ、東アジア諸国の発展パタ-ンとの比較をも試みている。 金子敬生の研究成果は、インドネシアの工業化発展に焦点を合わせたもので、そこでは、大企業と中小企業の二重構造の存在を統計的に裏づけ、この国の経済発展に対して、下請関連企業の果す役割が大きいことを主張している。 上に述べたように、本研究グル-プは、最初に設定した研究テ-マにしたがって東南アジアの経済発展の国際環境比較を実証的に試みることに成功を収めたものと言えよう。
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