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中国近代からみた明治指導者像

研究課題

研究課題/領域番号 01605502
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京学芸大学

研究代表者

中村 義  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10014739)

研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード近代日中関係史 / 犬養毅 / 頭山満 / 白岩竜平 / アジア主義 / 孫文
研究概要

近代日中関係史研究は政治・経済・文化等の各分野で、活発にすすめられているが、この重点研究の視点からいえば充分でない。私は研究メンバ-の一人として、上記の研究課題を、儒教・武士道あるいは使の精神を通して、明治期の政治・経済、社会等の指導者の対中国への行動のあり方を具体的に考察した。本年度は政治家犬養毅、国家主義者頭山満そして経済人白岩竜平を中心として、日本・中国の関係を分析した。
論文「湖南の風気開発は日本人の義務なり-白岩竜平はいう」では岡山県出身で日清戦争前後、大東汽船そして湖南汽船等の設立の責任者となり、中国の湖南省に進出し、日本資本主義の発展に努力した白岩竜平をとりあげた。湖南者は中国きっての米穀産地で、かつ鉱物資源の豊富な処であり、この市場開拓は明治期日本にとって、重要であり、さらに国際的にはイギリスの利益をも代行していた。また当然とことながら中国にとっては政治的・経済的に日本との対決、対応が不可避となり、その後の中国近代史の流れを大きく左右することになる。
論文「犬養毅や頭山満は孫文らの中国革命を助けたか」は政治家犬養毅、国家主義者頭山満等の明治から大正にかけての対中国行動を孫文等の中国革命を通して考察したものである。彼等二人に代表されるアジア主義思想とは何かは古くて新しい問題であり、辛亥革命(1911年)を通して、中国革命の進展に貢献したことは確かであるが、5.4運動21か条要求以後の日本の明らかな膨張主義政策とどう結びつくかは、今後の課題となる。
二年にわたる研究に参加したが、研究課題にそう成果を数本の論文にまとめることができたことは喜ばしい限りであるが、今後、さらに深めなければならないと考える。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中村義: "湖南の風気開発は日本人の義務なり-白岩竜平はいう-" 中国-社会と文化. 4号. 243-260 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 中村義: "犬養毅や頭山満は孫文らの中国革命を助けたか" 『日本近代史の虚像と実像2』. 53-73 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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