研究課題/領域番号 |
01606002
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
蟻川 達男 東京農工大学, 工学部, 教授 (90011543)
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研究分担者 |
小川 禎一郎 九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (50028156)
松澤 通生 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10010943)
佐藤 幸紀 東北大学, 科学計測研究所, 教授 (10006158)
桑田 敬治 大阪大学, 理学部, 教授 (50028099)
金子 洋三郎 東京都立大学, 理学部, 教授 (30086988)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
1989年度: 27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
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キーワード | 有機金属化合物 / 電子移行反応 / 反応確率の配向依存性 / 衝突誘起光吸収 / 二電子励起電子相関 / R行列法 / 振動・回転分布 / 光学活性分子 |
研究概要 |
励起分子およびイオンが特定の条件のもとで起す特異な反応ダイナミックスに関し以下の10課題を設定した;(1)可視/UVレーザーによる多光子励起過程において、有機金属化合物の超励起状態を経由する非線形光分解経路について新しい知見を得た(蟻川)。(2)微細構造まで含めて電荷移行反応の終始状態を識別し、各チャンネルの相対断面積を理論と比較して準分子間の相関に関する新しい知見を得た(金子)。(3)アセトニトリルと重水素化アセトニトリルの配向分子線を用い、励起アルゴン原子との反応における励起CNラジカル生成確率の分子配向依存性を検討した(桑田)。(4)衝突過程にある金属原子の光吸収測定法を開発し、BaーBa衝突錯体の光子吸収による複雑な励起過程、光吸収スペクトルに現われる位相干渉効果など光子場中での衝突に特有の新たな現象を見いだした(佐藤)。(5)R行列法で求めた超励起状態に基づき、abーinitioに解離再結合過程を扱えるR行列理論を開発し、さらにμ分子の共鳴状態に応用した(島村)。(6)励起H^-イオンのエネルギー準位、波動関数を超球座標法により計算してH^-イオンの励起過程における傾向則を調べ線形三原子分子の新しい傾向則を求めた(松沢)。(7)分子器に位置検出型光子計数装置を取りつけ感度を向上させ、He^+-ビームにより窒素分子を励起し、生じたN_2^+(B)の発光スペクトルから回転程度を測定した(小川)。(8)極めて強力な準安定励起原子ビーム源を開発し、ペニングイオン化部分断面積の速度依存性及び角度依存性から粒子間ポテンシャル及び放出電子分布の異方性に関する新たな知見を得た(大野)。(9)自由噴流中のNH_3、H_2O、CH_3OHの分子から電子衝突で生じたNHやOHラジカルの発光の振動回転分布から生成機構の詳細な知見を得た(徳江)。(10)フルオレッセイン水溶液を試料とし蛍光円偏光と蛍光の強度比Rを測定してSteinbergとGafniの実験の追試を絶対測定で行ない、検出限界を調べた(林)。
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