研究課題/領域番号 |
01606006
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
廣田 榮治 総合研究大学院大学, 副学長 (30011464)
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研究分担者 |
上原 博通 城西大学, 理学部, 教授 (80160208)
高見 道生 理化学研究所, 主任研究員 (40087440)
笛野 高之 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029387)
田中 武彦 九州大学, 理学部, 教授 (00011586)
清水 忠雄 東京大学, 理学部, 教授 (90011668)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
36,000千円 (直接経費: 36,000千円)
1989年度: 36,000千円 (直接経費: 36,000千円)
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キーワード | SiFラジカル / GeF^+イオン / ファンデルワールス錯体 / 高温分子 / 前期解離 / 色素レーザー・マイクロ波二重共鳴 / ビニルラジカル / 赤外動力学的分光法 |
研究概要 |
1。昨年度検出に成功したSiFラジカルの分子定数を精密にするとともに、新たにGeF^+イオンの赤外スペクトルの検出に成功した。高温分子ではKCl,CsF,RbF,InFの赤外発光をフーリエ分光法により、RbF,InF,GaF,GeS,SnSを赤外半導体レーザー分光法により研究した。熱分解法ではシクロプロピルアミンから新しい分子種を生成させることに成功した。以上の研究の発展を支える基礎研究としてCO_2レーザーシュタルク分光法の改良を行ない、30kV/mmまでの広い範囲の掃引幅を達成した。2。ファンデルワールス錯体ではBF_3・Ar、BF_3・Krのν_2バンド、(NO)_2の^<15>N種のスペクトル、SiF_4・Ar、SiF_4・Kr、NH_3・Ar、(CO_2)_2、CO_2・Ar等をとりあげた。SiF_4、NH_3の錯体ではこれらの分子が錯体内で内部回転運動していることを明らかにした。3。昨年度にひきつづきNH(^3Σ^-)+O_2(^3Σ_g^-)、NH(^1Δ)+O_2(^1Δ_g)の反応を理論的に追究する一方、Nak分子のB^1PI-X^1Σ^+遷移をレーザー偏光分光法により研究し、B^1PIとC^3Σ^+間の摂動を、またCs_2分子の励起スペクトルからc^3Σ_u^+状態との相互作用によるC^1Π_uの前期解離を明らかにした。さらにパルス色素レーザー・マイクロ波二重共鳴法を新しく開発し、SO_2C^^〜状態の複雑な摂動を、NH_3では最低電子励起状態からの前期解離をそれぞれ明らかにした。4。高振動状態の研究はひきつづきアンモニア分子、とくに同位体^<15>NH_3、^<14>ND_3を中心に行なった。5。赤外動力学的分光法ではビニルラジカルの検出に成功した。観測したバンドはCH_2面外変角振動であるが、C-H_α面内横ゆれ振動が二極小ポテンシアルをもつこと、その山の高さが1200ー1500cm^<-1>と非経験的計算よりかなり低いことを明らかにした。またCCHラジカルnu_1バンドをA^^〜-X^^〜電子遷移から分離観測するためCCDについて測定を行なったところX^^〜^2Σ^+ν_3状態からのΣ-Σ遷移が見出された。さらにO(^1D)およびO(^3P)とCH_4の反応を、生成するCH_3をモニターすることにより研究した。
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