研究課題/領域番号 |
01609007
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉森 昭夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (50013470)
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研究分担者 |
八木 克道 東京工業大学, 理学部, 教授 (90016072)
村田 好正 東京大学, 物性研究所, 教授 (10080467)
西川 治 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (10108235)
田中 虔一 東京大学, 物性研究所, 教授 (00016718)
潮田 資勝 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (90176652)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1989年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 固体表面 / 表面顕微鏡法 / ビーム相互作用表面 / 半導体表面電流効果 / 超高真空反射電子顕微鏡法 / 走査トンネル顕微鏡法 / 反射高速電子尾回折 / 表面電子構造 |
研究概要 |
固体表面の研究は実験技術の急激な進展により劇的な展開を見せる状況にある。固体表面を一つの物質相としてとらえその構造、物性を表面の特質を通して研究し、従来知られていなかったような物性、構造を持つ表面系を見いだすという目的に対する最終年度の活動を行った。A)新表面評価、B)新物質相表面、C)理論の計画研究三グループの内、A)にはA1)表面顕微鏡法、A2)電子プローブ、A3)原子プローブ、A4)光子プローブ、B)には新物質相表面I,IIとC)の理論と併せて七班を構成し、年度始め及び年度終わりの全体の研究会、A)班及びB)、C)班合同の研究会をそれぞれ一回づつ、さらに特定のテーマについての重点領域横断的なワークショップを、「ビーム相互作用表面」、「半導体表面の電流効果」、「金属表面新物質相」の三テーマについて行った。 最終年度であるので、前年度に増して多く成果が得られ、A)では超高真空反射電子顕微鏡法と走査トンネル顕微鏡法の組み合わせ、超高真空走査電子顕微鏡と反射高速電子回折、X線分析との組み合わせ等の表面を実空間で観察する方法の開発、B)では1K領域の低温での装置として超高真空マイクロLBEDと角度分解紫外光電子分光装置の完成、従来吸着しないとされていた窒素を化学反応でPd表面等に吸着させることに成功した。C)では高精度の表面電子構造の計算、統計力学的な表面解析、モデルに基づく動的過程の計算等はその一部である。特に前年度の終わりからこの領域の多数の研究者の興味をひき、実験的に単一領域化に成功したsi(100)再構成表面に対する集中的な研究は理論をも併せて、これら研究会、ワークショップを通じての大きなテーマとなり、大きな成果を挙げ、その構造、物性に対する新しい知見の量と質はこの表面を表面新物質相の一つと呼ぶにふさわしいと思われるほどになった。
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